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168 上手く笑う ページ25

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_犬飼澄晴side_




Aちゃんが居なくなった後に会った二宮隊の皆と廊下を歩いていると、トボトボと歩くAちゃんの後ろ姿が見えた。

犬飼「あ、Aちゃん!」

おれは皆を置いて、Aちゃんに走って近づく。




おれに気づいたAちゃんは振り返る。

犬飼「さっきの電話って本部長?何も言わず行っちゃったから心配したんだよ?急用だったの?

…ってどうしたの?Aちゃん。」

Aちゃんの表情(かお)を見た瞬間、おれは驚いた。




驚いた理由は


Aちゃんが


懐かしい笑顔を貼り付けていたから。





犬飼「…Aちゃん、風邪でもひいた?」

『体調悪そうに見える?』

昔のAちゃんだ、…あの"良い子"の呪いをかけられたAちゃんだ。

おれにはそんなAちゃんがツギハギだらけの人形に見えた…。




氷見「固まってどうしたんですか?」

ゆっくり歩きながら来た皆を代表してひゃみちゃんがおれに言う。

『二宮隊の皆さん、お疲れ様です。』

Aちゃんが笑顔でそう言った瞬間、おれ以外の皆もガチガチに固まった。




氷見「ど、どうしたの?頭でも打った?」

ひゃみちゃんがAちゃんの両頬を引っ張る。

皆して何(ひんはひへはひ)(ははひ)(へん)?』

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作者名:満月 | 作成日時:2023年2月19日 22時

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