145 挨拶 ページ2
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_諏訪洸太郎side_
『…お疲れ様です。』
諏訪「おー、お疲れ…。」
と普通の挨拶を交わす。
諏訪「…ん?いや、ちょと待て!!」
が、これは白永にとって普通ではない。
俺は偶然本部基地の廊下で通りすがった白永を止める。
諏訪「体調でも悪いのか!?熱は…!?」
『熱ですか…?平熱だと思いますけど…?』
諏訪「失礼すんぞ!」
と白永の額に手を当てる。
…よし、熱はない。
諏訪「サイドエフェクトでわかる異常は_____」
『…音も正常です。』
指示を出す前に話した…!?
諏訪「やっぱ変だ!おまえ何食べた?変なものでも食ったか?っ…加古か!?」
『加古さん…?食事は普段と変わりません。』
諏訪「嘘つけ!」
『嘘じゃありません…。』
じゃあなんでおまえから俺に挨拶してくんだよ!?
白永は"挨拶はされたら返せ"と本部長に教えられてきたはず。
こんなことあるわけねぇんだよ!
諏訪「白永、なんで自分から挨拶してきた?今日のおまえ、色々と変だぞ?」
白永にとって失礼なことだとわかっている。
だが、こんな白永を見逃すわけには…。
『…全部やってみることにしたんです。』
諏訪「は?」
『今まではやる前に悩んでいました。でもこれからはそれを逆にしたんです。
その方が…
、
、
、
、
、
、
私の想いを知ることが出来るかもしれないから…。』
その時の白永は真っ直ぐな眼をしていた。
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作者名:満月 | 作成日時:2023年2月19日 22時