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それから暫く経って、俺のケガは治った
灰崎も直った屋敷に戻って生活はいつも通りに戻った
……フィクサーに全部壊された
ぐちゃぐちゃにされた
まだたまに思い出してしまうから黛に記憶操作を勧められたがやめておいた
これは忘れたらダメな気がしたから
誰が何と言おうと、俺はフィクサーを殺したことに後悔はしていない
あの人は……死んで、当然だ
ナ「おい、A」
貴「え、あっ、はい」
ナ「ボーッとしてたけど大丈夫か?」
貴「うん…大丈夫」
ナ「……またアイツのことか?俺がいるのに?」
貴「ご、ごめんナッシュ」
ナ「別に怒ってるわけじゃない。ただ…妬いてる」
貴「…キスするから許して」
ナ「ッ、ん」
貴「許してくれる?」
ナ「………許す」
貴「良かった」
ナ「…可愛いな」
貴「分かったから言わなくて良い」
ナ「褒めないとダメだろう」
貴「別にいい…恥ずかしいし」
ナ「そうか?」
その時、カサリと何か書類の山から落ちてきた
拾い上げて見てみると、俺の権利書
ナ「ああ、これはお前のか。でももう必要ないからな…捨てるか」
貴「え、い、いらねーの?」
ナ「結婚したらお前は俺の扶養に入るんだからいらなくなるんだ。俺の持ち物じゃなく、俺の妻になる」
貴「そうなのか…」
ナ「なんだお前、知らなかったのか?」
貴「だって…結婚なんて、すると思ってなかったから…不要な知識だった…」
ナ「ふうん?まあいいか、これ捨てておいてくれ」
貴「わかった」
それを破いてゴミ箱に入れた
持ち物ではなく、妻
その響きに少しだけ心が躍っている
うれしい
ナ「A、お前は俺のペットじゃなく妻として…これからずっと一緒にいてくれるか」
貴「…当たり前だ。俺はお前じゃなきゃ嫌だからな。売りに出したら容赦なく殺す」
ナ「はは、それは怖いな」
そう言いつつ全く怖そうにしていないナッシュについ笑みが溢れる
愛おしげにナッシュの髪を撫でれば、手を取られて手の甲にキスをされる
そのまま抱きすくめられて、ベッドに放られた
ナッシュにのしかかられる
貴「な、っしゅ」
ナ「ケガも治ったし、良いんだろう?」
貴「で、も」
ナ「何も気にすることはないだろう。俺は…待ったぞ」
貴「ナッシュが……初めてだったら、よかったのに」
ナ「…煽るな、って何度言ったら分かる」
貴「あ、煽ってない、ほんとだ」
ナ「はいはい…で、良いんだな?」
貴「…ん」
小さく頷くと、服に手をかけられた
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碧夜叉 - 夜川さん» お返事が遅れて申し訳ありません!そう言って頂けて嬉しいです…!!ありがとうございました! (2018年1月16日 17時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
夜川 - 最初の巻からずっと見てました!もう...感動ですねっ!最強です。この作品大好きです! (2018年1月6日 1時) (レス) id: adb4c6dc39 (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - 水瀬 華怜さん» ありがとうございます!無事に完結できて安心しました! (2017年12月28日 0時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - 黒男さん» いえいえ!大丈夫です! (2017年12月28日 0時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
水瀬 華怜(プロフ) - 完結、おめでとうございます!!!感動しました!! (2017年12月27日 14時) (レス) id: 964a2beb1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:碧夜叉 | 作成日時:2017年12月21日 17時