151 ページ1
花「………ほんとにお前は」
貴「ごめん…」
花「傷が開いたらまた能力使わないといけないだろ。バカじゃないのか」
貴「負担…かけて、ごめん」
花「負担がかかるのはお前の身体だ。良いか?お前は身体がボロボロで体力が常人よりもない。前に言ったよな?」
貴「…うん」
花「俺の能力は何の代償も無しに治せる便利な能力じゃねぇんだよ。お前の身体はその代償に耐えられないから治せないんだ」
貴「うん」
花「ナイフは臓器まで達してて、傷つけていた。危うく死ぬところだったから臓器の傷だけ能力で治したんだ。それをまた開けてきやがって」
貴「ごめん」
花「あまりやりすぎるとこの前みたいに声が出なくなったり幼児退行のようなものが見られたりするから出来るだけ使いたくない」
貴「ごめんって…」
花「…………もうアイツに心配かけてやるなよ」
貴「…アイツ?」
花「お前の旦那」
貴「………ナッシュには…バレなきゃ良いよ」
花「…お前がそんなんだから未だに主従関係なんだよ」
貴「………うん…あっ、ま、まって」
花「あ?」
貴「マディ…マディは?ねえ、マディは無事なの?」
花「誰だよ…ああ、あの見たことねぇ奴か。アイツは…死んだ。弾が肺に命中してて」
貴「…………死んだ……?」
花「肺に命中して肺が破裂してた」
貴「今、どこに…」
花「さあな?何人かで埋めてたぞ」
貴「………マディ……」
ぽたぽたとシーツに染みが出来ていく
…マディが、死んだなんて
………マディ……
なんで、お前まで死ぬ必要なかった
なあ、なんで
お前は助けてくれたのに
何も恩返し出来ていない………
花「泣いてんじゃねーよめんどくせぇな」
貴「…ッ、うっせ、」
花「死んだ人間なんだから帰ってくるわけないだろ。割り切れ」
貴「わか、ってんだ、よ」
花「お前いつからそんなにめんどくさくなったんだ?この屋敷に来てからだよな?前はもっと淡々としてたのになぁ?」
貴「う、るさい、も、だまれ………」
花「…はぁ……部屋の外にいるから何かあったら呼べ。生憎、俺は慰めるのが下手なんだ」
貴「…んなの……わかって、る…」
そう言って花宮は出て行った
マディ………
ッ…ダメだ、やっぱり涙腺ボロボロだな
涙が止まらない
あとで…………何処に埋めたのか聞こう…
これじゃあダメだ
すぐ泣くなんて
弱くなった証拠だ
32人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
碧夜叉 - 夜川さん» お返事が遅れて申し訳ありません!そう言って頂けて嬉しいです…!!ありがとうございました! (2018年1月16日 17時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
夜川 - 最初の巻からずっと見てました!もう...感動ですねっ!最強です。この作品大好きです! (2018年1月6日 1時) (レス) id: adb4c6dc39 (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - 水瀬 華怜さん» ありがとうございます!無事に完結できて安心しました! (2017年12月28日 0時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - 黒男さん» いえいえ!大丈夫です! (2017年12月28日 0時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
水瀬 華怜(プロフ) - 完結、おめでとうございます!!!感動しました!! (2017年12月27日 14時) (レス) id: 964a2beb1c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:碧夜叉 | 作成日時:2017年12月21日 17時