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｢ふぅ、お腹いっぱい…ごちそうさまでした｣
｢こちらこそいつも美味しそうに食べてもらえて作りがいがあります｣
と、いつの間にか洗い物までやってくれる安室さん。
やっぱデキル男は違うなぁ…顔もいいし少し性格ひん曲がってるけど、こんないい男が結婚してないのが不思議
そういえば安室さんって恋人はいないのだろうか…知り合ってからそう短くはないが、彼からは何一つ浮いた話を聞かない。
洗い物をする背中に思わず問いかける
｢安室さんって、彼女いないんですか？｣
ガッシャーンッ、と食器を落とすいい音が響いた
｢…すみません驚かせて｣
と、安室さんは後ろを振り帰ると軽く睨んできた
｢突然何かと思えば…いませんよ。｣
｢いつからいないんですか？｣
｢さぁ、記憶にないくらい前ですかね｣
記憶にないくらい？ってことは、結局いつからなのだろ…付き合わなくても相手にしてくれる女は数ほどいるからいらないわ！ってこと？
いろんな考えが頭に浮かぶが
｢付き合ってる人がいないからって女遊びしてるわけじゃないですからね｣
と、釘を刺された
｢へー、じゃぁずっと一途に思っている人がいるから付き合えないとか？｣
｢……｣
いきなり返事がかえってこなくなり、彼の方を見れば耳が赤くなっているのが分かった。
｢え、そうなの？｣
こんな反応を見せる安室さんの姿を見たことがなかったため、思わず顔を見ようと洗い物をしている彼の顔をのぞきこもうとするが
｢わゎ！ちょっと！｣
顔に洗剤の泡を付けられ妨害された
｢ふっ、まだ鼻についてますよ｣
と、意地悪い笑みを浮かべたいつもの安室さんに戻っていた。
｢もー…さっきの照れはなんだったんですか。で、思ってる人がいるのは本当なんですか？｣
｢そうですね、僕も好きだと気がついたのは最近ですが…その人が鈍くて困っています｣
｢えー！安室さんがアプローチして気づかない女性なんているんですね！それは誰ですか？公安？それとも普通の人？あ、まさか組織の中とか！？｣
勝手に1人で盛り上がっていると、いつの間にか洗い物が終わったらしく、安室さんは奥の部屋へと移動してしまった。
｢もしかして、あんまりそういうの聞かれたくなかったですよね…勝手に1人で盛り上がって、すみません！｣
と、頭を下げる。
｢別に怒ってませんよ。けど、僕がここまでしていて気が付かないなんて、本当に鈍感だな…それか、ヒロを超えられていないのか｣
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ワカ(プロフ) - あの･･･128の次が130になってます (2020年4月23日 20時) (
レス) id: 709076fccc (このIDを非表示/違反報告)
たーちゃん - とても、おもしろかったです。これからも、頑張ってください！ (2020年3月16日 19時) (レス) id: 66fad934a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アプリコット | 作成日時：2019年5月7日 2時
