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「聞いてもないと思うけどねぇ…」

「3件目だと言っていましたが、何かのお料理で使うんですか?」

「ふふ、実は孫が今日お誕生日なのよ。なにか食べたいものある?って聞いたらちらし寿司が食べたいと言うもんだから買って帰りたかっただけよ」

「そうだったんですね。お誕生日なら尚更ですね…」

「お客様!すみません、こちらの確認不足でした!こちらで大丈夫でしょうか」
と、イクラのパックをもった店員さんと安室さんが帰ってきた。

「おやまぁ!わざわざありがとうございます。お兄さんもありがとう」

「いえいえ大丈夫ですよ」

「これでお孫さんきっと喜んでくれますね!素敵なお誕生日にしてあげてください!」

「ふふ、ありがとう。お二人とも美男美女でとてもお似合いね、お幸せに。それじゃぁ」

おばあさんはニコッとそう言い残し、去っていった。

「お幸せに…?」

「新婚さんにでも間違われたんですかね」
と、ニコニコの安室さんが聞いてくる

「それ私に対しての意地悪ですか?」

「さ、僕達も早く帰りましょう。お腹もペコペコですしね」

「もー誤魔化しましたね!けど、なんで安室さんは品切れだって聞いて店員さんにイクラがまだあるか聞いたんですか?」

「前に別店舗のお店に行ったことがあるんですが、商品が売り場も倉庫にも本当にない時は欠品だと言っていたのを思い出しましてね。一応確認してみたんです」

「そ、そんなことまで覚えてるってすごい…」

「若干ひきましたね?」

「そんなことないです!」

お会計を済ませ、スーパーをでるとそのまま帰路についた

「ただいま〜」

安室さんのおかげで道に迷わず帰ってこられ、この辺の地理やお店もだいたい把握できた気がする。

「さ、とりかかりますか」

と、腕まくりしながらキッチンにたつ安室さんに
手伝います!と散々言ったが、結局食材に指一本も触らせてもらえず、退院したばかりだから待っててください。と奥の部屋に追いやられてしまい、仕方なく私は作業をしながら出来るのを待った。

「さ、出来きました。こっちに来てください」

そう声をかけられ、キッチン件ダイニングに行けば、テーブルにはこの短時間で作ったのかという美味しそうな料理が並んでいた。

「相変わらずクオリティがすごい…いただきます!」

「どうぞ召し上がれ」

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ワカ(プロフ) - あの・・・128の次が130になってます (2020年4月23日 20時) (レス) id: 709076fccc (このIDを非表示/違反報告)
たーちゃん - とても、おもしろかったです。これからも、頑張ってください! (2020年3月16日 19時) (レス) id: 66fad934a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アプリコット | 作成日時:2019年5月7日 2時

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