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「ふふふ〜ん♪」

「ほら、ちゃんと前を見て歩いてください」

「はーい。ん?あーー!!安室さん安室さんスーパーありましたよ!」

「Aさん、そんなはしゃがないでください…」

周りを見ればくすくすと笑う何人かとすれ違った。

「あ…やらかした…スーパーなんて記憶にないくらい久々なのでつい…すみません」

咄嗟に出た自分の発言と行動に今更ながら恥ずかしくなる。

あのあと料理を作ろうとキッチンに立ったが、肝心の材料が冷蔵庫に全く無く、結局買い出しに出たのだ。
ついでにこの辺の地理も早く覚えたいしね!


「Aさん?突っ立ってないで、中に入りましょう」

「あ、はい!」

安室さんの声で我に帰り、若干緊張しながら10数年ぶりのスーパーに乗り込んだ。




中は…まぁなんの変哲もない普通のスーパーであるが、私にとってはそれが未知の世界みたいに映った

「えーと、キャベツとじゃがいも…ここのスーパーはナスが安いのか…あ、玉ねぎも買わなくちゃな…」

が、どうやら安室さんはスーパーに慣れてらっしゃるようで、1人でもくもくと商品を手に取ってはカゴに入れていた

私はその後を追うだけでなさけない…

「安室さんはスーパーでよく買い物されるんですか?」

「んーそうですね、最近は料理もサボりがちだったのであまり来てなかったのですが、一人暮らしですし割と利用しますね」

「なんか安室さんがあまりスーパーで買い物しているイメージなかったので、この光景が新鮮です」

「そんなことないですよ、逆に普通のスーパーでしか逆に買い物しませんよ」

そんな他愛もない話をしながら買い物をしていると

「すみません、今こちらは品切れでして…」

「あらあら、困ったわね…どうしましょ…」

とスーパーの店員さんと60代くらいのおばあさんが困っている様子が目に入った

安室さんもその状況に気がついたらしく、お互い顔を見合わせる。

「どうかされましたか?」

その場に残ったおばあさんに安室さんが尋ねると

「あら…あなた達もイクラを買いにきたの?でも、どうやらもう品切れみたいで無いみたいなの。これで3件目よ…」

おばあさんは本当に困っているらしく、ガックリ肩を落としていた

「店員さんは品切れだと言ったんですか?」

「えぇ、そう言ったわ」

安室さんは少し考えこむ素振りを見せたあと、少し待っててください、と私とおばあさんを残し店員さんのところへ行った。

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ワカ(プロフ) - あの・・・128の次が130になってます (2020年4月23日 20時) (レス) id: 709076fccc (このIDを非表示/違反報告)
たーちゃん - とても、おもしろかったです。これからも、頑張ってください! (2020年3月16日 19時) (レス) id: 66fad934a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アプリコット | 作成日時:2019年5月7日 2時

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