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思わず相手の流れに身を任せそうになるが、私の任務はブランデーを殺ることだ。
「遊びはやめて明後日のことについて話しましょ?」
ブランデーは少し目を開いたが
「そうしよう」
といい、私の顔から手を離した。
それから具体的な行動の打ち合わせをし終え、ブランデーが電話をすると少し席を外した隙に、私は液状の毒薬を彼のお酒の中へといれた。
少し経ち彼が戻ってきた。
そして、カウンター上のお酒を飲む。
が、予想を反し彼はまったく苦しむ様子もなく酒を飲み続け、グラスを空にしてしまった。
「体調は大丈夫?」
「大丈夫だよ。どうして?」
「いや、飲みすぎてないかなと思って...」
「はは心配ありがとう。ミモザも無理しないように」
なぜ彼に毒が効かないのだろう...
私は疑問に思い、化粧室に行くふりをして
ある人物に電話をかけた。
席へともどり、ブランデーと話をしながらお酒を飲んでいたが、酔いが回ったのか急に眠くなり、意識を手放した
────
どのくらい時間が経ったのかわからなかったが
私は目を覚ますとベッドの上にいた。
起き上がろうとするが、手と足はロープで結ばれ、解けなようになっており、口も布で塞がれていた。
辺りを見回していると
「目覚めたようだね、ミモザ」
ブランデーがベッドの方へと歩み寄ってきた
「どうやら酒の中に毒を入れて、俺を殺そうとしたみたいだけど無駄だったね」
「んーんーーん」
「あぁ、口を塞いでしまってしゃべれなかったね。」
彼は口を塞いでいた布を取った
「はぁはぁ、拘束プレイなんて趣味悪いわね。で?どうしてあなたは死ななかったのかしら?」
「電話をしに行った時に口の中に解毒剤を仕込んでおいたのさ。けど、俺は最初の段階で君を落とすはずだったんだけど、失敗したみたいだ」
「あらそんな計画たててたのね。ごめんなさい、私はあなた以上のイケメンを知っているから無駄よ」
「ほぉ、それは誰だ?」
「あんたなんかに教えないわ」
「フッ、流石ジンが気に入っている女だ威勢がいいな。まぁいい、お前にはどうせ死んでもらう。」
「そう簡単に死なないわよ?」
「さぁどうだろうな?せいぜい死ぬ前に最後楽しませてやるよ」
そして彼は私の脚を触り、首筋を舐めた
突然の行為に顔が歪む
同意がない行為は気持ち悪いだけだ
「組織の幹部様はいい体してるな」
その嫌味ったらしい言い方にイラッときて
私は彼の指に噛み付こうとしたが、再び口を布で塞がれた
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作者名:アプリコット | 作成日時:2018年5月25日 17時