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昴の初々しい反応が可愛らしく、気がつけばたくさんお酒を飲ませていた。すると
昴｢ん…すーすー…zZZ｣
と、案の定潰れてソファーで眠ってしまった。
｢あちゃー、飲ませすぎちゃったかな？｣
椿｢相当飲ませたからなー、Aはまだ余裕そうじゃん！｣
｢え、酔ってるって！いつもよりテンション高いし♪というか、余ったお酒勿体ないからつば兄も飲もうよ！｣
梓｢ふっ、下心丸出しだったのに残念だったね椿。Aの方がお酒に強いみたいだよ｣
椿｢くぅ〜〜、妹の潰れた姿が見たかったけどけど…もう俺は飲めねぇ！！梓ぁ〜助けて〜｣
要｢もう23時だしな…。そろそろお開きにして部屋に戻ろうか？｣
｢え？もうそんな時間かー…残念だけど仕方ないか、解散〜｣
潰してしまった昴はどうしようかと思ったが
あず兄とつば兄が起こしているようだったため
2人に任せて、私はキッチンへと向かった。
自分的にはもう少し飲み足りなかったが
体はフワフワするし、頭はぼーっとしてなにも考えられないため
実は結構酔っていると思う。
これ以上は我慢しようとと決めて、冷蔵庫から新品のお水を取り出すが
手に力が入らないため、キャップがなかなか開けられず
｢あれ？｣と困っていれば
要｢はい、どうぞお姫様。｣
と、かな兄が現れキャップを開けてくれた。
冷たい水を飲めば、少し頭が冴えた感じがしてスッキリする。
すると、私の手元からスルりと水が取り上げられ
かな兄がそのまま全て飲み干してしまう。
｢あ！私のお水！｣
要｢ぷはぁ、飲んだあとの水って体に染み渡るよな。ご馳走様でした｣
空になったペットボトルを見れば、さり気ない関節キスが気になったのは私だけだろうか。
それに、お酒を飲んだ後だからか
妙に色っぽいかな兄の視線に私は恥ずかしくなる。
この前まであんなに避けてた癖に、お酒を飲んで距離感を縮めるのは嫌だな…と思ったが
あまり深く考えられない今は割とどうでもよくなっていた。
それに、今なら自分の意思で甘えられるような気がする。
｢ねぇ、かな兄。部屋まで連れてって｣
要｢ん？いいけど、俺もあんまり余裕がないから送り狼になるかもよ？｣
妖艶に微笑む姿は本当に狼のようで、危険だと胸騒ぎがしたけど…
｢へぇ、じゃぁこの前の続きしてよ？｣
キッチンに座り、かな兄に両手を伸ばして目を瞑れば
すぐに暖かい温もりと、かな兄独特のお香の匂いに包まれた。
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作者名：アプリコット | 作成日時：2023年8月16日 1時
