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お皿の片付けやキッチンの掃除を終えた頃には
学生組は部屋へと戻ったのか
リビングには、かな兄、つば兄、あず兄、昴くらいしか残っていなかった
つまり、このメンバーで2次会をするのか。
あまり普段絡みのない4人に面白そうだなと思い
私も混ぜてもらうことにした。
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各々ソファーに自由に座り、テーブルにはこの前かな兄と買ったいいお酒達が並ぶ。
好きなお酒を各自グラスに注ぐと
椿「それじゃぁ、改めて昴の成人を祝して!カンパーイ☆」
と、テンションの高いつば兄の合図で飲みが始まった。
私は一番軽そうなスパークリングワインを選び、一口飲む。
そういえば…引っ越してから一回も飲み会に参加していないため、すごく久しぶりのお酒だ。
シュワシュワで美味しいな〜とぐびぐび飲んでいれば
要「〇〇ちゃん結構勢いよく飲むね?」
と、嬉しそうに笑うかな兄と目が合う。
「お酒とか久しぶりだから、ペース早いかも。でも、こうやって兄弟でお酒交わすのって何かいいね♪」
椿「もしかして、Aもう酔ってんの?かーいいね☆ほら、沢山あるからもっと飲めよって!」
梓「A、あまり無理しなくていいからね?」
「あず兄、心配ありがとう〜!とゆーか昴!全然飲んでないじゃん!」
昴「いや…俺、お酒初めてだし…」
「何言ってるの!折角なんだから、たくさん飲もうね〜」
昴「ちょっ…距離が近いから…」
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(すこし前 要side )
今日は運が悪く、仕事の付き合いで昼間から飲みを強要された。
そのため、少しお酒が残ったまま
すばちゃんの誕生日会に参加をしたが
あまり食欲がわかず、ひとまず妹ちゃんのケーキだけは食べてベランダへと出て休んでいた。
すると、タイミング良くひかちゃんから電話がかかってきた
電話の内容はすばちゃんの誕生日のことや、今いる国のこと、あとは妹ちゃん達のこと…
相変わらず忙しそうで長くは話せなかったが、ひかちゃんとの電話を切れば
ベランダにはいつの間にか〇〇ちゃんがいた。
丁度話したいなと思っていたため、思わず顔が綻ぶが
彼女の顔はどこか怖い顔をしていた。
もしかして嫉妬してくれている?という淡い気持ちから、少し意地悪をしてみれば
想像以上に可愛らしい反応を見せてくれ、気がつけば抱きしめていた。
はぁー…怒られたら全てはお酒のせいにしよう
そう決め、ぎゅっと回す手に力をいれた。
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作者名:アプリコット | 作成日時:2023年8月16日 1時