今日:25 hit、昨日:7 hit、合計:52,203 hit
小｜中｜大
215、鍛刀終了 ページ15
鍛刀終了
4振りとも知ってる刀…
1振り目から手をかざす。
ポンと桜が舞った途端
それはすぐに落ちた。
「ご…ごめんなさい…ごめんなさい…
もうやめて…やめて…お願い…」
酷く脅えてうずくまってしまった
「大丈夫……もう大丈夫だよ」
そっと近くに寄って背中を撫でる。
こんなに脅えて…
薬「信濃大丈夫だ！」
骨「俺もいる。大丈夫だ」
ガバッと顔を上げた信濃。
信「薬研！！兄さん！！」
2人に抱きついた信濃くんを見て
胸がギューッと苦しくなって
自然と涙が溢れた。
それを隠すように2振り目、
同じ様に桜が舞っても直ぐに落ちる。
「うわぁぁあああ！やめて！やめてよ！」
次は包丁くん、優しく抱きしめて、
声をかけながら落ち着かせる。
3振り目は厚くん
厚くんも酷く脅える……
酷く脅える姿を見るのが辛く、
溢れた涙が抑えきれなくなった。
ボロクソに泣きだして
薬研に制止された。
薬「今日はもうやめとけ」
そう言って撫でてくれる薬研。
それを見て鍛刀したばかりの
信濃、包丁、厚まで
大将、主って呼んで心配してくれる。
「ううん…薬研達の方が辛いのに
泣いてごめんなさい
早く助けてあげたいから
あと1振りだけ、お願い」
渋々了解してくれて
涙が収まるのを待ってから実体化させた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 135人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：赤いうさぎ | 作成日時：2020年10月1日 23時
