【ハイキュー】飛雄にとって、私は邪魔ですか？

3、夢と現実 ページ3

……き…ろ……お…ろ………起き……



影｢起きろ！｣

貴｢ﾋｲｯ！……ん…ぁえ？…っ…と、飛雄……？｣


目を覚ませば、近くに整った顔面。

綺麗な顔………じゃなくて、




貴｢飛雄近いって！｣

影｢凜がなかなか起きねぇのが悪ぃ。さっさとメシ食うぞ｣


私は、寝ていたのか。やっちまった。古典ただでさえ難しいのに…

後で誰かに教えて貰おう。



貴｢…もう、お昼か……！

…飛雄、なんでそんなに急いでるの？｣



いつも以上の速さでお弁当箱を空にしていく。


…ドクン、胸が嫌な音を立てた。



影｢…ちょっと、用事が｣


貴｢…そっか。詰まらせないでね｣



あぁ、まただ。また胸が痛い。

ここ最近ずっとこればっかりだ。さっきの夢のような息苦しさ。



…私に言えない事を、飛雄は隠している。






もちろん、詮索するつもりは無い。余計に、傷つく気がしてしまうから。


貴｢いただきます｣





でもこの不安に似た何かを、飛雄に悟らせてはいけない。

妙に勘はいいからね。



影｢…ご馳走様！…じゃ俺行くからな｣

貴｢うん、またね｣



ほら、また胸が痛いよ。


向かい側に座っていた飛雄がいなくなって、ぼっち飯。

何だか、暖かさが消えちゃったみたい。



貴｢…卵焼き、真っ黒焦げだ｣








飛雄を疑ってしまう私も、真っ黒焦げだ。

でも、私の勘は…昔からよく当たる。

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