闇に潜む光と光に潜む闇

ピーノピノ ページ3

Aside
四ッ国さんは器用に、皿洗いを手伝ってくれたおかげで早く終わった。
良かった。四ッ国さんがいて。

黒乃「じゃ、戻るわ、僕。」

四ッ国さんが戻ろうとしていたのでちょっと寂しかった。
それが顔に出ていたからか四ッ国さんは私の頭をポンと置き、優しく撫でる。

黒乃「そんな顔するな。少しの間出るだけだからさ。」

優しく微笑む。
私は見惚れた。カッコイイなぁ…

それで、四ッ国さんが出ていくと、しばらくすると加賀杏が入ってくる。

杏「…黒乃先輩から聞いてきました。私から久蘇先輩に注意しましょうか」

目を厳しくして、怒った様に言う。
こ、怖…

『だ、大丈夫だよ…
慣れてるし…(ﾎﾞｿｯ)』

私は少し視線を下げ、ボソッと呟く。

杏「…わかりました。監督と円堂先輩に言っておきますね。」

杏ちゃんの方からガサガサとビニール袋をあさる音が聞こえる。
視線を上げると、杏ちゃんがピノを私に差し上げていた。
とりあえず受け取る。

杏「…お疲れの様なので…是非食べてください…。」

杏ちゃんは顔を横にやる。少し頬が赤くなっていた。
そして後ろを向き、出口の方へ早歩きで歩み寄る。
私は急いで「ありがとうっ！」って言うと杏ちゃんは少し微笑みながら振り向き、すぐに去って行った。

…怖い人だと思ってたけど違うっぽいね。
私はピノを頬張りながらそう思う。

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書き直しました。by今日猫

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