体育祭前日 ページ6
金田一「お前ら、勝手に勘違いしやがって！」
国見「しょうがねーだろ、金田一があまりに恋焦がれてそうだったから」
金田一「焦がれてない！」
『それにしても国見、早かったね』
国見「はちまき交換したいって言われただけだから、断ってすぐ帰ってきた」
『あんな可愛い子断るとか、、』
国見「なんだよ」
『別に。あ、金田一はなんだったの？言いたい事あったんでしょ？』
金田一「えっ⁈あ、いや、、忘れた」
『はぁ？！早く思い出してね、気になるから』
金田一「お、おう…」
その後私達は体育祭の準備が進み、体育祭ムードに飲まれていく。
『やっと明日が体育祭か。みんなはちまき交換するのかな』
金田一「クラスの男子は結構する奴居るみたいだぞ」
『私にもチャンスが来たかな？』
国見「ないない。そのドヤ顔やめて」
『あんたら私に対して当たり強くない？まだ出会って半年経ってないよね。慣れって怖い。』
国見「事実言っただけだし」
『はぁぁもう、私の味方は影山だけ！』
影山「あ？おい離れろ」
影山の腕にしがみつくと、もの凄い形相で引き剥がしてくる
『反抗期？』
国見「味方からの拒絶は辛いな」
『黙れ国見。これは拒絶じゃない。』
佐藤「あんたら、なんか前よりも仲良くなったね。」
国見「冗談はやめろよ佐藤。」
佐藤「冗談じゃないわ」
金田一「ま、部活で朝イチと放課後、それ以外でも同じクラスで一日の半分以上は一緒だしな」
『うわ、確かに。流石に怖いな』
影山「明日は部活できねーのか…」
国見「影山は少しバレー以外の事にも興味持った方がいいよ」
『明日、体育祭なんだしせっかくだから美人な先輩探して恋に落ちちゃいなよ』
金田一「他人事すぎるだろお前ら」
「あの、樋口さん！」
『はい⁈』
急に名前を呼ばれ声が裏返ってしまった。知らない顔だ。他クラスだろうか。
「今ちょっといいすか？」
これは…？これはまさか⁈
はちまき交換交渉縁談⁈⁈
教室から少し離れた空き教室に入り、緊張が高まっている私達。主に私。
「あの…」
すまないお前ら、一足先に階段を登らせ「佐藤さんって、好きな人いるのか教えて欲しいです！」
『……はい？』
ーーーーーーーーー
国見「えっ⁈」
金田一「ど、どうした樋口！」
『もう誰も信じないからな…』
金田一「国見なんとかしろ！」
国見「俺は好きだぞ、樋口の事」
『黙れお前らぁぁ！！！』
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作者名：カリナ | 作成日時：2024年1月10日 1時
