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第31話 ページ32

英智side



そろそろ幕を下ろさなければ。

Valkyrieと、彼との舞台に終幕を。もちろん、僕のこの手で。








「探したよ、Aくん」


『…英智くん…』



会場の裏口の付近に蹲っている彼を見つけ出して、そっと肩に触れて声を掛けた。

涙で目を腫らした彼に声をかけるのは、2度目だっただろうか。



『……』


「…僕を恨むかい?罵ってくれても構わないよ、最低だ、ってね」



どんな罵声だって、それが彼の言葉なら僕は受け止める。

直接手は出していないとはいえ、仕組んだのは間違いなく僕だから。



『……恨んで、ないよ』



「…そう。

ねえ、準備が出来たよ。君を救い出す準備は万端だ」



今日のドリフェスをきっかけにValkyrieはユニットとして機能しなくなるだろう。


その場合メンバーの移籍に、リーダーの承認は必要なくなる。

彼を僕の元へ引き入れるのに、 邪魔は入らない。



……まあ、


元々彼のValkyrieへの移籍書類に、
" 生徒会の印なんて押されていない " のだけど。





「(滑稽だよ、そもそも彼は君のものでもなんてもなかったのにね)」





わざわざValkyrieを潰す、なんて、五奇人を倒す名目で回りくどい道を選んだのは

ただ彼のValkyrieへの未練を消したかっただけ。



「(…仕方ないじゃないか。
だって僕らは出会ってしまったのだから)」



画面越しの、何より憧れだった彼が目の前にいて、それでいて僕の名前を呼んでくれる。


それを手に入れたい、と思わない方がおかしい。



僕は心からの笑みを湛えて、しゃがみ込んだ彼に、手を差し伸べた。




「さぁおいで、僕の元へ。
新しくfineとして、アイドルの君は生まれ変わる。

僕は絶対に君を苦しめたり、悲しませたりなんか、しないから」



あと少し。
あと少しで君は僕のものになる。



どれだけこの日を、待ち侘びたことか。



…あぁ、生きていてよかった。


心の底から、そう、思った。

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英智君尊いよぉぉぉぉ(((殴 - 待ってます!!! (2017年6月8日 7時) (レス) id: 2f00a5668f (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 英智君尊いよぉぉぉぉ(((殴 さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!目処が立ちしだい載せさせていただきますので、お待ちください,,,! (2017年6月7日 21時) (レス) id: f51b0c6802 (このIDを非表示/違反報告)
英智君尊いよぉぉぉぉ(((殴 - また新しく小説を作るなら余ったページでお知らせをしてください!すぐに見に行きます!!! (2017年6月6日 23時) (レス) id: 2f00a5668f (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 英智君尊いよぉぉぉぉ(((殴さん» ご指摘ありがとうございます…!直してきました、本当に有難いです。すみませんでした (2017年5月30日 20時) (レス) id: f51b0c6802 (このIDを非表示/違反報告)
英智君尊いよぉぉぉぉ(((殴 - 18話の零さんの台詞の「妙なことは言わないことを願うけどよ」が「妙なことは言わないとことを願うけどよ」なってますよ〜! (2017年5月30日 20時) (レス) id: 2f00a5668f (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2017年5月25日 19時

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