1297 ページ47
、
「おい、いつまで笑ってんだよ、ジョージ」
「だって、ひーっ、ハハハハ！あー、腹痛い！いてっ！おいフレッド！蹴るなよ！」
ホグワーツ特急の駅で、腹を抱えて笑っているジョージを、フレッドがまだ少し青い顔のまま睨みつけた。
「ごめん、フレッド……私のせいで……やっぱり、私、料理が下手だよな……」
「いや、でも初めて作ったときよりだいぶ上手くなったじゃないか。少なくともスクランブルエッグに卵の殻がまるごと入っていたりはしなかったからな」
「私が初めて二人に振る舞ったオムレツの中に卵の殻がまるまる入ってたことを言ってるのか？」
Aがムッとすると、ジョージは「ごめんごめん」と笑いながら謝った。
「でも気にすることないよ、A。今日はたまたま失敗しただけで、子供ができてからは結構うまい料理を振る舞ってくれたじゃないか」
「そりゃ……でも……」
「ハーマイオニーが開いた料理教室(A専用)の成果が出てるぜ。と、噂をすれば」
フレッドが顎で前を差した。そこで、ロンとハーマイオニーが子供を引き連れて話をしていた。
「おーい！ロン！ハーマイオニー！」
「あら、フレッド、ジョージ！久しぶりね！それにAも！」
子供の一人に行ってらっしゃいのキスをしていたハーマイオニーが、立ち上がって三人に挨拶をした。
「この子が最近生まれた子ね」
「ああ」
ジョージが腕に抱えていた赤ん坊を見て、ハーマイオニーがニッコリした。ロンが横に来て、赤ん坊に向けて騙し杖を振った。たちまち杖はゴム製のネズミに変わり、赤ん坊は嬉しそうに笑った。
「おい、来たぜ」
ロンが少し遠くを指差した。そこに、ハリーとジニーが、子供を引き連れてやってきた。
「やあ」
ハリーたちの末っ子、アルバスが、ハーマイオニーとロンの娘で、もう真新しいホグワーツのローブに着替えたローズに声をかけた。ローズはアルバスににっこり笑いかけた。
「A、久しぶりね。元気？」
ジニーがAに話しかけた。Aはジニーに向けてにっこり微笑んだ。
「うん、ジニーも元気そうだな」
「ええ。子供たちはどうしたの？」
「駅についたら、すぐにジェームズたちの方に行っちゃったよ」
Aは少し遠くにいる、ハリーとジニーの息子、ジェームズの方を指差した。そこに、そっくりな顔をした双子の子供がいた。ジェームズと何かを話し合っている。
、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 379人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ササミ - 素敵な作品をありがとうございます。この作品を楽しみに過ごしておりました😊キャラへの解像度が高く、この世界が存在すると錯覚するほど引き込まれました！難しい事は承知ではありますがr18の公開も心待ちにしております🙇♀️ (4月30日 23時) (
レス) id: d357fa134f (このIDを非表示/違反報告)
名無し18156号(プロフ) - すごくすごく面白かったです！！このお話が日々の生き甲斐でした😭😭本当に素晴らしい作品をありがとうございます！！ (2月16日 23時) (レス) @page50 id: 83faa383a3 (このIDを非表示/違反報告)
きなこ - 初めて感想書きます！本当に面白かったです😭原作にリスペクトを感じるし後半なんてローリング先生が書いてる？！と思うくらいでした。R 18めちゃ楽しみにしてます！笑 (2月7日 22時) (レス) id: 0dcec4387c (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - urakr396さん» ありがとうございます！アワーッ過去作から……嬉しいです………ありがとうございます😭😭🙏更新頻度は年々落ちてしまっているのですが、頑張ります…🎶 (1月29日 7時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - Konono19さん» ありがとうございます…！！R18のほうはなかなか公開できずにいるのですが、たぶん…そのうち…！！！！😭こちらこそ、長いのに見てくださってありがとうございます🙏🙏 (1月29日 7時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鵲
| 作成日時：2023年6月7日 23時
