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「ハーマイオニー、メイクが上手だな」
鏡に映る自分を見つめながら、Aは驚いたように言った。ハーマイオニーが施してくれたメイクは、それほど濃くはなかったが、いつもよりもAを大人っぽく見せてくれた。
「そんなことないわよ」
「私もメイクを覚えなくちゃいけないなって、ずっと思ってたんだけど……」
Aは肩を落とした。
「どうしてもうまく行かないんだ」
Aはきらびやかな青のドレスを着ていた。首に、フレッドとジョージにもらったばかりのネックレスをつけて、髪は軽くおしゃれに結った。Aは鏡に映る自分を見ながら、すこし不安げな顔をしていた。
「……なあ、私、どこも変じゃないか？大丈夫かな？」
「とっても素敵よ」
ハーマイオニーは自分の支度をしながらそう言って微笑んだ。ハーマイオニーは薄青色のドレスを着ていた。いつものボサボサな髪は滑らかになっていた。
一方オリヴィアは、たっぷりとした赤毛によく似合うワインレッドのドレスを着ていた。オリヴィアも、顔立ちは整ったほうだ。
「オリーは誰と組むの？」
「ボーバトンの男子生徒よ。誘いをもらったの」
ハーマイオニーとオリヴィアがそう話すのを聞きながら、Aは息を吐いた。それから時計を見て、Aはあっと声を上げた。
「もう行かなきゃ──ハーマイオニー、ありがとう」
「ええ。また後でね」
ハーマイオニーにさよならを言って、Aは談話室へ下りた。
談話室には、パートナーを待つ男子生徒たちがいた。Aが下に降りていったとき、何人かはAを見て息を呑み見惚れていたが、フレッドとジョージが現れると、慌てて目をそらした。
「A」
「フレッド、ジョージ！」
Aが二人を見た。二人もドレスローブを着ていた。いつもとは雰囲気が違う、なんだか、いつもよりももっと大人っぽく、それでいてハンサムだった。Aは顔が熱くなるのを感じた。
ジョージがAの頬に触れ、愛おしげに微笑んだ。
「A、すごく綺麗だ」
「間違いなく、一番きれいだよ」
フレッドも言った。Aは二人をじっと見て顔を赤くすると、俯いた。
「ふ、二人も、すごくかっこいいぞ……」
「ああ。ありがとう」
恥ずかしがりながらもそう告げるAに二人は笑った。
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鵲(プロフ) - 豆腐さん» ありがとうございますー！！書いてみますー✊🏻✊🏻💗 (2022年2月17日 2時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
豆腐 - いつも素敵な小説ありがとうございます😭👏🏻フレッドとジョージが若返ったら次は夢主ちゃんが一気に幼くなるのも見てみたいです😖😖お願いします！ (2022年2月16日 22時) (レス) @page50 id: 4fe3c9c074 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - 犬好きさん» ありがとうございます…🥺💕これから解き明かしていくのでよろしくお願いします！🥰🥰🥰 (2022年2月6日 20時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
犬好き(プロフ) - お手紙開封怖すぎて震えてたら思ったより…って感じでさらに怖いです…、心臓が震えています…それはそうと、主人公ちゃんが可愛くてしゃーないです、最高！ (2022年2月6日 6時) (レス) @page20 id: a9e49597a8 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - 豆腐さん» ありがとうございます〜！！！😭😭🙏💕更新頑張ります！！！ (2022年2月6日 2時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2022年2月1日 0時
