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2月に入った。城の中には、徐々に明るいムードが漂いはじめていた。ジャスティンと「ほとんど首無しニック」の事件以来、誰も襲われてはいなかった。マンドレイクが情緒不安定で隠し事をするようになったと、マダム・ポンフリーがうれしそうに報告した。急速に思春期に入るところだという。
「にきびがきれいになくなったら、すぐ二度目の植え換えの時期ですからね。そのあとは、刈り取って、トロ火で煮るまで、もうそんなに時間はかかりません。ミセス・ノリスはもうすぐ戻ってきますよ」
マダム・ポンフリーは、フィルチにやさしくそう言っていた。おそらくスリザリンの継承者は、学校中がこんなに神経を尖らせて警戒している中で、「秘密の部屋」を開けることはだんだん危険になってきたに違いない。みんながそう考えた。どんな怪物かは知らないが、いまや静かになって、再び五十年の眠りについたのかもしれないと。
しかしハッフルパフのアーニー・マクミランはそんな明るい見方はしていなかった。ハリーか、その場に共に居合わせたAかのどちらかが犯人だと、いまだに確信していた。ピーブズも状況を悪くする一方で、人が大勢いる廊下にポンと現れ、「♪オー、ポッター、ウィータ、いやなやつだ……」と、歌に合わせた振りつけで踊った。
「ピーブズ、あっち行けよ。フィルチが歩いてるから、今なら悪戯やり放題だぜ」
Aの周りをうろちょろするピーブズをうまく言いくるめて追い払ったフレッドは、落ち込むAの肩をポンポン叩いた。
一方ギルデロイ・ロックハートは、自分が襲撃事件をやめさせたと考えているらしかった。グリフィンドール生が「変身術」のクラスの前で列を作って待っている時に、ロックハートがマクゴナガル先生にそう言っていた。
「ミネルバ、もう厄介なことはないと思いますよ」
わけ知り顔にトントンと自分の鼻を叩き、ウインクしながらロックハートが言った。
「今度こそ部屋は、永久に閉ざされましたよ。犯人は、私に捕まるのは時間の問題だと観念したのでしょう。私にコテンパンにやられる前にやめたとは、なかなか利口ですな─。そう、いま、学校に必要なのは、気分を盛り上げることですよ。先学期のいやな思い出を一掃しましょう！ いまはこれ以上申し上げませんけどね、まさにこれだ、という考えがあるんですよ……」
ロックハートはもう一度鼻を叩いて、すたすた歩き去った。
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鵲(プロフ) - あいさん» わー！！ありがとうございますーー！！😭😭💓 (2021年12月12日 20時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - このお話大好きです！応援してます！ (2021年12月12日 4時) (レス) id: fc16481cf6 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - みゆさん» わー！！！前作から！！ありがとうございます！！😭😭😭💖💖嬉しいです、、！！！！更新頑張りますーー！！！！ (2021年12月10日 0時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 前作の方から知って、この作品も楽しませていただいています！鵲さんの書き方すごく好きです。これからも楽しみに待ってます！頑張ってください💪 (2021年12月9日 8時) (レス) @page22 id: c8945715f5 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - ぺでぃさん» はじめまして！わわわわ！！前作もみてくださりありがとうございます😭😭嬉しいです！！ありがとうございますーー！！更新頑張ります！！ (2021年12月8日 23時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年10月31日 19時
