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グリフィンドールの談話室はこのごろいつでも混み合っていた。六時以降他に行き場がなかったのだ。それに、話すことはあり余るほどあったので、その結果、談話室は、真夜中過ぎまで人がいることが多かった。
「A」
フレッドとジョージは、談話室に入るなり、皆から避けられて一人でぽつんとソファーに座っていたAのもとへ躊躇なく向かった。
「何してたんだ？」
「…本読んでたんだ」
Aは手に持っていた本を見ながらそう言った。ここ最近は元気がなく、すっかり落ち込んでいた。
「俺達と遊ぼうぜ。爆発スナップとか、チェスとか。部屋から持ってきてやるからさ。何したい？」
フレッドがそう言うと、Aはゆっくり顔を上げて、フレッドを見た。
「A？」
「なんにもしたくない……」
Aは本を近くに置くと、また俯いてしまった。二人はAをじっと見た。ジョージが、Aの置かれた手を取り、ぎゅっと握った。フレッドはAの方に詰めて座ると、頭をわしゃわしゃと撫でながら明るい声で話し始めた。
「じゃあ、眠くなるまで話しようぜ」
フレッドとジョージはそれから、Aを励まそうと、たくさんのジョークを飛ばし始めた。最初は暗い顔だったAも、はじめより少し表情が明るくなった。
12時過ぎまで話をしていたが、やがてくすくす笑っていたAは、ことんとフレッドの肩に頭を乗せて寝落ちた。
「A？」
「眠っちまったな」
ジョージはAの前髪を指でかき分けて顔を覗いたあと、談話室を見回した。談話室には三人以外に、ハリーとロン、ハーマイオニーのお気に入りの席で沈みきっていたジニーしかいなかった。
「じゃ、俺達先に部屋に上がるぜ。おやすみ」
「ウィータを連れてくのかい？」
「そうだよ。俺達は女子寮に入れないしな」
ロンの質問に答えたあと、フレッドはAを抱き上げた。
「お前たちもあんまり夜ふかしするなよ？」
「しないよ！」
「ああ、おやすみ」
ジョージが手をゆらゆらと振り、階段を上がっていくフレッドの後を追っていった。
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鵲(プロフ) - あいさん» わー！！ありがとうございますーー！！😭😭💓 (2021年12月12日 20時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - このお話大好きです！応援してます！ (2021年12月12日 4時) (レス) id: fc16481cf6 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - みゆさん» わー！！！前作から！！ありがとうございます！！😭😭😭💖💖嬉しいです、、！！！！更新頑張りますーー！！！！ (2021年12月10日 0時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 前作の方から知って、この作品も楽しませていただいています！鵲さんの書き方すごく好きです。これからも楽しみに待ってます！頑張ってください💪 (2021年12月9日 8時) (レス) @page22 id: c8945715f5 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - ぺでぃさん» はじめまして！わわわわ！！前作もみてくださりありがとうございます😭😭嬉しいです！！ありがとうございますーー！！更新頑張ります！！ (2021年12月8日 23時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年10月31日 19時
