寂寞のアイソレーション３ (ページ33)

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ハリーがぽかんとしているのを見たAは、それ以上自分について何か言うことはなかった。ただもう一度口を開くと、ハリーににっこりした。

「でも、私はハリーがグリフィンドールに組分けされたのは正解だったと思う」

ハリーはその言葉に少し安堵したような表情を見せたが、それと同時に不思議そうな顔をした。

「どうしてそう思うの？」

「一年の頃の君を見ていて思ったんだ」

Aはハリーが持っていた帽子を手に取り棚に戻しながら言った。

「君はとっても勇敢で──」

その時、奇妙なゲッゲッという音が聞こえて、二人はくるりと振り返った。扉の裏側に金色の止まり木があり、羽を半分むしられた七面鳥のようなよぼよぼの鳥が止まっていた。二人がじっと見つめると、鳥はまたゲッゲッと声をあげながら邪悪な目つきで見返した。

目はどんよりとし、ハリーが見ている間にも、また尾羽が二、三本抜け落ちた。その瞬間──鳥が炎に包まれた。ハリーもAも驚いて叫び声をあげ、後ずさりして机にぶつかった。鳥は火の玉となり、一声鋭く鳴いたかと思うと、次の瞬間、跡形もなくなってしまった。一握りの灰が床の上でブスブスと煙を上げているだけだった。

校長室のドアが開いた。ダンブルドアが陰鬱な顔をして現れた。

「先生」

ハリーがあえぎながら言った。

「先生の鳥が──僕達、何もできなくて──急に火がついたんです──」

Aが横でこくこくと猛烈に頷いた。驚いたことに、ダンブルドアは微笑んだ。

「そろそろだったのじゃ。あれはこのごろ惨めな様子だったのでな、早くすませてしまうようにと、何度も言い聞かせておったんじゃ」

ハリーもAもポカンとしているので、ダンブルドアがくすくす笑った。

「ハリー、A。フォークスは不死鳥じゃよ。死ぬ時が来ると炎となって燃え上がる。そして灰の中から蘇るのじゃ。見ててごらん……」

二人が見下ろすと、ちょうど小さなくしゃくしゃの雛が灰の中から頭を突き出しているところだった。雛も老鳥の時と同じぐらい醜かった。

「ちょうど『燃焼日』にあれの姿を見ることになって、残念じゃったの」

ダンブルドアは事務机に座りながら言った。

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