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「皆みたいに特別な趣味を持ってないんだ」
Aは本棚に目をやり、新しい本を探しながらフレッドに言った。フレッドは机に手をついてよりかかりながらAの話を聞いた。
「強いて言うなら読書くらい……だけど、それじゃ勉強とほとんど変わらないだろ？だから、結局課題をやるしかないんだ」
「何かないのか？ ほら……別に趣味じゃなくてもいいだろ？これしてると落ち着くとか、癒されるとか、そういうの」
「うーん」
Aは少し考えたが、やはり思いつかなかったらしい。首を横に振って、困ったようにフレッドを見た。フレッドも何かないかと首をひねらせて考えてみたらしいが、思いつかなかったようだ。
「あ、でも──」
「うん？」
Aはまた本棚にある分厚い本を取り出しながら、思いついたように言って、フレッドを見つめると笑った。
「フレッドたちと話してると、楽しいし、元気になれるし、なんか落ち着くよ」
フレッドはきょとんとしたあと、少しいたずらっぽく笑った。
「それ、俺達ともっと一緒にいたいってことか？」
「え！？そ、そうじゃなくて──いや、フレッドたちとはもっと一緒にいたいけど……あ、違う、そうじゃないんだ！えーと、えーと、だから、私、わがまま言いたいわけじゃなくて……でも、フレッドたちと一緒にいたくないわけでもなくて……」
おどおどするAを見たフレッドは吹き出したが、図書室だからなのか声を押し殺すように腹を抱えて笑った。Aは顔を赤くした。
「ごめんな……私変なこと言った……」
「いや？別に変だなんて思ってないぞ」
俯くAの目元にかかった前髪を払い除けながらフレッドが笑った。その優しい目に一瞬どきりとして不思議な気持ちになったが、すぐに気を取り直して課題に目を向けた。
「…………なあ、フレッド……」
「ん？」
ふと思い出したようにAが顔を上げ、フレッドを見た。
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鵲(プロフ) - 貴戸藍樂_きど あいらくさん» ありがとうございます〜！！エヘ…可愛く書けてたらよかったです❤❤これからも応援よろしくお願いしますーー！！ (2021年10月9日 20時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
貴戸藍樂_きど あいらく(プロフ) - 続編おめでとうございます！！撫でられた時の感覚が違うって...かわいすぎやしませんか()可愛らしい絡みの中にある厳しいお母さんもまた最高です...！更新お疲れ様です！ (2021年10月9日 19時) (レス) id: 1c72b51fe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年10月9日 18時
