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「まあまあ！さあ、こっちへ──その鼻血はどうしたんです？」
「ぶ、ぶつけました」
フレッドがAをベッドにおろしたあとで、Aがマダムポンフリーにそう言った。
「熱があるみたいです」
「ええ、ええ、そのようですね。Mr.ウィーズリー、ご苦労さまでした」
マダム・ポンフリーはそう言うとAの鼻からダラダラとまだ垂れている鼻血を止めるために鼻にティッシュを押し付けながら、双子にそう言った。
「ありがどう」
鼻にティッシュを当てられて鼻声になりながらAが礼を言うと、二人は微笑んだ。
「お大事にな」
─────
Aの熱は二日程引かなかったため、それまでずっと医務室で休まされた。退院したあとAが談話室に戻ると、フレッドとジョージが談話室の中心でみんなの注目を集め、ジョークを飛ばしていた。二人は、何かとみんなの注目を集めるのが好きらしい。
「お、A！もう大丈夫なのか？」
「うん」
Aが返事をすると、二人はAを手招きして、自分たちが座っていたソファーを一人分開けた。みんなの注目を集めているときに二人の側に寄るのはなんだか少しいたたまれなくなったが、そうしてくれる事自体は嬉しかった。
「これからは無理するなよ？」
「うん。ありがとう」
Aが二人に微笑んだ。
「お菓子食べるか？この前試合の後パーティーをしたんだけど、Aはいなかっただろ？俺たち、あの後厨房からケーキとかを失敬してきたんだけど、今日もしてきたから」
「いいのか？」
「いいよ。ほら」
ジョージはにっこりしてAにケーキを差し出した。Aは嬉しそうに笑ってそれを受け取ると、ケーキを食べ始めた。
「Aは美味しそうに食べるからなぁ」
「そうか？」
「ウン。あとついてるぞ」
ジョージはくすくす笑いながらAの口の端のクリームを拭った。Aが恥ずかしいと言わんばかりに俯いた。
「クリームを付けるなんて、かあさまの前でしたら、きっとカンカンになる……家ではもっとしっかりできるのに」
「ホグワーツではそれだけ気を抜いて食べれてるってことさ」
いいことだよ、とジョージが言うので、Aはうんと頷いてまたケーキをひとくち食べた。
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鵲(プロフ) - 貴戸藍樂_きど あいらくさん» ありがとうございます〜！！エヘ…可愛く書けてたらよかったです❤❤これからも応援よろしくお願いしますーー！！ (2021年10月9日 20時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
貴戸藍樂_きど あいらく(プロフ) - 続編おめでとうございます！！撫でられた時の感覚が違うって...かわいすぎやしませんか()可愛らしい絡みの中にある厳しいお母さんもまた最高です...！更新お疲れ様です！ (2021年10月9日 19時) (レス) id: 1c72b51fe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年10月9日 18時
