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頭が痛くて、くらくらする。今にも倒れそうだ。寒気がして体が震える。壁にもたれかからないと、とても立っていられない。鼻血は止まらないし、鼻はズキズキするし、ああ、最悪だ。
Aは廊下の壁にもたれかかったままため息を吐いた。
「ゲホッ、ゲホ──」
「A？」
Aが咳き込んでその場に蹲ると、後ろから声が聞こえた。Aは顔を上げた。フレッドとジョージだ。二人ともまだクィディッチローブを着ている。
「それどうしたんだ？」
ジョージがAの方へ寄ってそう聞くと、Aは慌てて鼻に手を当てた。
「これは、なんでもない……二人はどうしてここにいるんだ？」
「ああ。俺達はちょっと厨房に用があって。厨房は大広間の下にあるからさ」
ジョージがローブの裾で鼻血を拭ってやりながら、Aを支えて立たせた。フレッドはAの額に手を当てて熱を確かめたあとで問いかけた。
「医務室に行こうとしてたのか？」
「う、うん……」
「無理するなよ。俺がおぶってってやるから」
フレッドはAの前に背を向けてしゃがみこんだ。Aが少し躊躇うと、ジョージは「ほら」と言ってAの背中を押した。Aがゆっくりフレッドの背中に乗った。
「ちゃんと掴まってろよ。落ちるぞ──落とさないけどな」
Aが慌ててフレッドの首に腕を回した。
「おんぶなんてはじめてだ」
「呑気なこと言うなよ。いつから具合悪かったんだ？」
「さっき」
Aがぼそぼそ答えると、ジョージがじーっとAを疑わしそうに見つめた。
「ほんとか？」
嘘ついたら怒るぞ、と付け加えると、Aがショックを受けたような顔をしながら慌てた。
「あ、朝、から……」
Aはそう言うと、ジョージの視線から逃れるようにフレッドの肩に顔を埋めた。
「なんで朝のうちに医務室に行かなかったんだ？」
「だって……試合……み、見たかったから」
Aはぐすっと鼻をすすった。
「ごめんなさい」
「泣くなよ。怒ってないから」
ジョージがやんわりとそう言って、Aの頭をいつもより優しく撫でた。
「マダム・ポンフリー、病人を連れてきました」
医務室に入ると、フレッドがそう言った。近くのベッドで、ドラコたちと喧嘩をしていたネビルが横になっていた。ドラコもいた。青あざの治療を受けている。
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鵲(プロフ) - 貴戸藍樂_きど あいらくさん» ありがとうございます〜！！エヘ…可愛く書けてたらよかったです❤❤これからも応援よろしくお願いしますーー！！ (2021年10月9日 20時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
貴戸藍樂_きど あいらく(プロフ) - 続編おめでとうございます！！撫でられた時の感覚が違うって...かわいすぎやしませんか()可愛らしい絡みの中にある厳しいお母さんもまた最高です...！更新お疲れ様です！ (2021年10月9日 19時) (レス) id: 1c72b51fe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年10月9日 18時
