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「少なくとも、グリフィンドールの選手は、誰一人としてお金で選ばれたりしてないわ。こっちは純粋に才能で選手になったのよ」
ハーマイオニーがきっぱりと言った。その横でオリヴィアがこくこくと小さく頷くと、マルフォイの自慢顔がちらりと歪んだ。
「誰もおまえたちの意見なんか求めてない。生まれ損ないの穢れた血どもめ」
ドラコは吐き捨てるように言った。とたんに轟々と声があがった。フレッドとジョージはマルフォイに飛びかかろうとしたし、それを食い止めるため、フリントが急いでマルフォイの前に立ちはだかった。アリシアは「よくもそんなことを！」と金切り声をあげた。
ドラコはふとスタンドの方に目を向け、こちらを心配そうに見つめているAを見つけると、ニヤッとした。
「おい、キャンベル、見ろよ。ウィータが君のことを心配そうに見ているぞ。夏休み中、彼女がどうなったか知っているかい？君たちのような穢れた血と関わるから、母君から罰を受けたんだ。わかるだろ？君のせいさ。君たちは幼馴染で、昔からの親友だったそうじゃないか」
「私──ちがう！」
オリヴィアが叫んだ。その時ちょうど、Aがリーと共にピッチにやってきたところだった。
「Aなんて、ただの腐れ縁なんだから！！」
ドラコがニヤッとした。
「だそうだぞ、ウィータ。これで分かっただろう？君がこいつと仲良くしようとしても全部無駄なんだ」
オリヴィアがハッとして後ろを振り向いた。Aが、ぽかんとした顔でオリヴィアを見ていた。
「マルフォイ、思い知れ！」
ロンが叫んで、カンカンになってフリントの脇の下からマルフォイの顔に向かって杖を突きつけた。大きな音が競技場中にこだまし、緑の閃光がロンの杖先ではなく反対側から飛び出して、ロンに当たった。ロンは芝生の上に尻もちをついた。
「ロン！ロン！大丈夫？」
ハーマイオニーが悲鳴をあげた。ロンは口を開いたが、言葉が出てこない。代わりにゲップが一発と、ナメクジが数匹ボタボタと膝にこぼれ落ちた。スリザリン・チームは笑い転げた。
オリヴィアはまだ固まっているAから目を逸らし、ロンの方へと駆け寄った。そして、Aの横を通り過ぎて、ピッチから出ていった。
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鵲(プロフ) - 貴戸藍樂_きど あいらくさん» ありがとうございます〜！！エヘ…可愛く書けてたらよかったです❤❤これからも応援よろしくお願いしますーー！！ (2021年10月9日 20時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
貴戸藍樂_きど あいらく(プロフ) - 続編おめでとうございます！！撫でられた時の感覚が違うって...かわいすぎやしませんか()可愛らしい絡みの中にある厳しいお母さんもまた最高です...！更新お疲れ様です！ (2021年10月9日 19時) (レス) id: 1c72b51fe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年10月9日 18時
