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「マルフォイ、ぼ、僕、君が十人束になってもかなわないぐらい価値があるんだ」
ネビルがつっかえながら言った。ドラコもクラッブもゴイルも大笑いした。ロンは試合から目を離す余裕がなかったが、「そうだ、ネビル、もっと言ってやれよ」と口を出した。
「ロングボトム、もし脳みそが金でできてるなら、君はウィーズリーより貧乏だよ。つまり生半可な貧乏じゃないってことだな」
「ドラコ、やめろって言ってるだろ！」
Aが言った。ドラコがまたAを睨んだ。
「うるさいな……君は何なんだ？こいつらとそんなに仲がいいのか？」
「ち、違う……けど、」
Aが少し口ごもりながらそう言うと、ドラコがまた大笑いした。
「そうだろうね。君はグリフィンドールじゃ除け者扱いだ。スリザリンに来ればそうではなかっただろうに。グリフィンドールに組分けされた上、穢れた血なんかと関わろうとするからそうなるんだ」
Aが開きかけた口を閉じてつぐみ、俯いた。ロンはハリーのことが心配で、神経が張りつめて切れる寸前だった。
「マルフォイ、これ以上一言でも言ってみろ。ただでは……」
「ロン！ハリーが！」
「何？どこ？」
ハーマイオニーの言葉でロンが上空を見た。ハリーが突然ものすごい急降下を始め、そのすばらしさに観衆が息を呑み、大歓声をあげた。ハーマイオニーは立ち上がり、指を十字に組んだまま口に食わえていた。ハリーは弾丸のように一直線に地上に向かって突っ込んでいく。
「運がいいぞ。ウィーズリー、ポッターはきっと地面にお金が落ちているのを見つけたのに違いない！」
ドラコが言った。ロンはついに切れた。ドラコが気がついた時には、もうロンがドラコに馬乗りになり、地面に組み伏せていた。ネビルは一瞬ひるんだが、観客席の椅子の背をまたいで助勢に加わった。Aがそれを見て驚きながらおろおろした。
「行けっ！ ハリー」
ハーマイオニーは椅子の上に跳び上がり、声を張りあげていた。ハリーがスネイプの方に猛スピードで突進していく──ロンとマルフォイが椅子の下で転がり回っていることにも、ネビル、クラッブ、ゴイルが取っ組み合って拳の嵐の中から悲鳴が聞こえてくるのにも、ハーマイオニーはまるで気がついていなかった。
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鵲(プロフ) - 貴戸藍樂_きど あいらくさん» ありがとうございます〜！！エヘ…可愛く書けてたらよかったです❤❤これからも応援よろしくお願いしますーー！！ (2021年10月9日 20時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
貴戸藍樂_きど あいらく(プロフ) - 続編おめでとうございます！！撫でられた時の感覚が違うって...かわいすぎやしませんか()可愛らしい絡みの中にある厳しいお母さんもまた最高です...！更新お疲れ様です！ (2021年10月9日 19時) (レス) id: 1c72b51fe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年10月9日 18時
