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「俺達ハグするの初めてだよな？」
「あっ」
Aは声を上げた。
「うん。ハグは、フレッドがしてくれたんだ」
Aが笑うと、ジョージは「ふーん……」と唸って、じっとAを見つめた。
「フレッドがしたなら俺もしとこうかな」
ジョージはAをぎゅっと抱きしめた。Aは一瞬おどおどしたが、すぐに嬉しそうに笑った。
「ハグ、今までしたことなかったのか？」
「うん」
腕を離したジョージが投げかけた質問にAがぎこちなく答えた。
「かあさまもとうさまも、あんまりそういうことはしてくれなかったんだ」
「そっか」
ジョージはその言葉を聞くとまたAをぎゅっと抱きしめ始めたので、Aが楽しそうにくすくす笑った。
「フレッドもそうだったけど、ジョージの腕の中は、すごく落ち着くな」
「そう？」
「うん。あったかくて、ふわふわして、安心するんだ」
やがて腕を離したAは、じーっとジョージの顔を見つめた。
「なんかついてるか？」
「ううん、違くて──」
Aは首を横に振り、それからジョージの方へ身を乗り出して、頬に口づけをした。ジョージが驚いたようにAを見ると、Aは笑った。
「ジョージ、ありがとう」
「……ああ」
感謝やら、親愛やらを込めた、特に意味のないキスだと分かったジョージはただ微笑んで、それから隠し扉を開けてタペストリーをめくり、外を確かめた。
「そろそろ出ようか。今なら誰もいないみたいだ」
Aの手を握って誘導しながら、ジョージが隠し扉を出た。Aも廊下に出るとジョージは手を離した。
「お、逃げ切ったか」
そこへフレッドとリーがやってきた。二人ともフィルチから逃げ切ったらしい。
「あいつは今頃、臭いを落とすために自分の部屋でドギマギしてるだろうさ」
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鵲(プロフ) - 貴戸藍樂_きど あいらくさん» ありがとうございます〜！！エヘ…可愛く書けてたらよかったです❤❤これからも応援よろしくお願いしますーー！！ (2021年10月9日 20時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
貴戸藍樂_きど あいらく(プロフ) - 続編おめでとうございます！！撫でられた時の感覚が違うって...かわいすぎやしませんか()可愛らしい絡みの中にある厳しいお母さんもまた最高です...！更新お疲れ様です！ (2021年10月9日 19時) (レス) id: 1c72b51fe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年10月9日 18時
