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ある日の朝、寮の得点を記録している大きな砂時計のそばを通ったグリフィンドール寮生たちは、まっ先にこれは掲示の間違いだと思った。
グリフィンドールの得点が、たった一晩で、二百点も減っていた。そして噂が広がりはじめた。 ──ハリー・ポッターが、あの有名なハリー・ポッターが、クィディッチの試合で二回も続けてヒーローになったハリーが、寮の点をこんなに減らしてしまったらしい。何人かのバカな一年生と一緒に。
「ポッター、ありがとうよ。借りができたぜ！」
ハリーが廊下を歩いているとき、スリザリン寮生たちが毎回拍手をし、口笛を吹いてそう囃し立てた。学校で最も人気があり、賞賛の的だったハリーは、一夜にして突然、一番の嫌われ者になっていた──レイブンクローやハッフルパフでさえ敵に回った。みんなスリザリンから寮杯が奪われるのを楽しみにしていたからだ。どこへ行っても、みんながハリーを指さし、声を低めることもせず、おおっぴらに悪口を言った。
どうやら、ハリーと共に大量の得点を減らしてしまったのは、ハーマイオニー、ネビル、それにオリヴィアの三人だったようだ。一人50点を引かれたらしい。ハリーほど注目を浴びてはいなかったが、誰も三人に話しかけようとしなかった。ハーマイオニーは教室でみんなの注目を引くのはやめて、俯いたまま黙々と勉強していた。
「ハーマイオニー──あの、落としたぞ」
Aは、オリヴィアと共に前を歩いていたハーマイオニーが落としたメモ用紙を彼女に手渡した。ハーマイオニーは驚いた顔で振り返った。
「……ありがとう」
「あの、私は……二人のこと、嫌に思ったりしてないから」
Aがゴニョゴニョとそう言った。ハーマイオニーはAを見つめ、それからまた「ありがとう」と礼を言って、ちらりとオリヴィアを見た。オリヴィアはまだAを見て青ざめていた。
「オリー、私……」
「気休めはやめてよ」
Aがオリヴィアと話せるかもしれないと口を開いたが、オリヴィアは慌ててそう冷たく言ったので、Aはハッとしてはゆっくり後ずさった。まずいことを言ってしまったかもしれない、今話しかけるのは間違っていたんだというように「ごめん」と謝ると、すぐにその場を去っていった。
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鵲(プロフ) - 貴戸藍樂_きど あいらくさん» ありがとうございます〜！！エヘ…可愛く書けてたらよかったです❤❤これからも応援よろしくお願いしますーー！！ (2021年10月9日 20時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
貴戸藍樂_きど あいらく(プロフ) - 続編おめでとうございます！！撫でられた時の感覚が違うって...かわいすぎやしませんか()可愛らしい絡みの中にある厳しいお母さんもまた最高です...！更新お疲れ様です！ (2021年10月9日 19時) (レス) id: 1c72b51fe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年10月9日 18時
