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「おはよう、A」
翌朝、大広間で朝食を取っていたAの背後からかかった声で、Aが目を輝かせながら振り向いた。
「お、おはよう！」
「嬉しそうだな」
「うん」
フレッドがニヤッとすると、Aが素直に頷いた。
「二人と話してると元気になれるから、好きだ」
「そうか、そんなら良かった」
フレッドがにこにこしながらAの頭をわしゃわしゃして、朝食にありつき始めた。
「ハッフルパフとの試合が近付いてるから、そろそろ練習が始まるな」
ジョージがちらっとAを見ながら言った。
「ああ。ウッドはほとんど狂ってる」
フレッドもちらっとAを見た。Aがサンドイッチを食べながら顔を上げて二人を見た。
「だからしばらく忙しくなるな……」
「そっか」
Aは眉を下げて笑った。
「大変だもんな、練習……」
「耳が見える」
「え？」
へにゃりと垂れ下がる犬耳が見えたらしいジョージが言った。Aが首を傾げると、ジョージは「なんでもない」と言って朝食のトーストにかじりついた。
「応援してくれるか？」
「うん。頑張れよ！」
フレッドがまたAの頭を撫でながらにっこりした。
─────
ある日の夜、ネビルが談話室に倒れ込んできた。どうやって肖像画の穴を這い登れたやら、両足がピッタリくっついたままで、足縛りの呪いをかけられたことがすぐわかる。グリフィンドール塔までずーっとウサギ跳びをしてきたに違いなかった。
「大丈夫か？」
近くにいたAが心配そうに寄って杖を取り出したが、すぐ立ち上がって横にきたハーマイオニーが、Aが唱える前に呪いを解く呪文を唱えた。Aはハーマイオニーにちらっと視線をやったが、ハーマイオニーはAに目もくれなかった。Aは立ち上がって近くのソファーに再度腰掛けると、黙ってまた読書をした。
ハーマイオニーは、やはりなんだか感じが悪い。最近ではハリーやロン、それにオリヴィアと四人で絡んで仲が良いようだが、Aとはほとんど口を聞いてはくれなかった。彼女が悪い子ではないことは、もちろんAも分かっていたが、こう冷たくされると、どうもハーマイオニーに悪い印象を抱かずにはいられなかった。
両足がパッと離れると、ネビルは震えながら立ち上がった。
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鵲(プロフ) - 貴戸藍樂_きど あいらくさん» ありがとうございます〜！！エヘ…可愛く書けてたらよかったです❤❤これからも応援よろしくお願いしますーー！！ (2021年10月9日 20時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
貴戸藍樂_きど あいらく(プロフ) - 続編おめでとうございます！！撫でられた時の感覚が違うって...かわいすぎやしませんか()可愛らしい絡みの中にある厳しいお母さんもまた最高です...！更新お疲れ様です！ (2021年10月9日 19時) (レス) id: 1c72b51fe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年10月9日 18時
