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「………嫌いというより、気に食わないね」
ドラコはそう言うとAをじっと見つめた。
「穢れた血と仲良くするなんて」
「仲良くなんてしてないよ」
「してるじゃないか」
「私が一方的に話しかけただけだ」
ドラコは眉をひそめ、腕を組みながら深くため息を吐いて、座席の背もたれに寄りかかった。
「尚更悪いな。あんな奴らの何がいいのか、僕には理解できないね。その名に恥じぬ行いをすべきだ──僕みたいに」
恥じぬ行い？とAはせせら笑いそうになったが、ぐっと堪えてまたドラコから目をそらした。
「……かあさまに私のことをそんなに報告したいなら、なんでも勝手に言えばいいよ」
Aがぽつりと呟いた言葉に、ドラコはまた不満げな顔をした。
「何を拗ねてる？いつまでそうしているつもりだ？」
Aがまた何も言わなくなったので、ドラコは息を吐いて立ち上がり、一度コンパートメントを出ていった。すぐに戻ってきたドラコは、手に大鍋ケーキを持っていた。
「いいか、これを食べたら、いい加減その無礼な態度を改めろ」
「いらない」
「この僕が君に菓子を渡してるんだぞ！分かってるのか？」
そう言われると、Aは渋々それを受け取った。
「私、ドラコのこと嫌いだ」
大鍋ケーキをひとくち食べながら、Aがつんとしてそう言った。
「……チッ」
ドラコは一瞬驚いたように固まりAを見たが、舌打ちをすると、それ以上は何も言わなかった。
──────
「お、A。休暇は大丈夫だったか？」
ホグワーツに戻ったあと、談話室のソファーに座っていたAのもとへ、フレッドとジョージがやって来た。Aは顔を上げると読んでいた本を閉じて少し嬉しそうな顔をした。
「うん、平気だよ」
「そっか、クリスマスは楽しめたか？」
「うん……普通かな」
Aが肩を落としながら言うと、二人は苦笑して、「そっか」と呟いた。ジョージがAの頭を撫でると、Aがぴくっと反応して顔を上げた。
「ん、どうしたんだ？」
「今の……」
「え？いやだったか？」
「違うよ！ただ……」
Aはそわそわしながらジョージが下ろした手を掴んだ。
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鵲(プロフ) - 秋さん» 私の趣味です…🙏🙏🙏 (1月21日 16時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
秋 - とても面白いのですが、主人公の口調が男の子っぽいのには何か理由がありますか？？ (1月21日 15時) (レス) id: fd804455da (このIDを非表示/違反報告)
椛(プロフ) - まだ初め部分しか読んでいませんが、こちらもとても面白い物語だと確信しているのですごく楽しみで、また一気読みになりそうです。こんな素晴らしい作品を作っていただきありがとうございます。 (2022年1月31日 18時) (レス) id: 6f2367cc34 (このIDを非表示/違反報告)
椛(プロフ) - 随分遅れてしまいましたが新作おめでとうございます。前作(愛憎のフィナーレ)から飛んでこの作品を見つけました。前作はとても素晴らしい作品で何度も涙ぐみながら一気読みしました。そしてそんな物語を作れる作者様の新作！ (2022年1月31日 18時) (レス) @page10 id: 6f2367cc34 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - メロンソーダさん» ありがとうございます！！わわ！！過去作も…！！ありがとうございます！うれしいでず😭😭🙏💕💕 (2021年10月20日 20時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年10月8日 3時
