【東京喰種】僕は喰種だ。そして、美食家だ。そんな僕の話を聞いてくれないか。【月山習】 (ページ3)

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＿1st generation ページ3

江戸時代後期、月山家にてとてもパワフルな女の子が生まれた。

｢産まれましたよ！女の子です！｣

高々と鳴き声を上げ、それは月山邸に響き渡る。

｢元気な子ですねー｣

親戚一同が見守る中、少女…いや、まぁ、私なのだが。

私は大声で意味もなく泣き続ける。

｢私が考えたのだが…この子の名前は…｣

そう切り出したのはちょび髭を生やしたおじさん。

おじさんと言えども24歳。

父だ。

｢永遠の華で…永華…だ。｣

永遠…華…

臭い。とても臭い。

なんだそれは。

そんなに美しいか？

我が子がそんなに愛しいか！？

親バカだ。素晴らしい親バカだ。

｢いい名前ですね…お父さん。｣

いい名前だと…？

発したのは汗水ながして私を産んだ母。

だが、感謝はできないな。

何故こんな名前に賛成をする…

親バカだぞ？おい。

｢よし。今日からこの子は永華だ！｣

よし…って、よしじゃねぇよおい！

｢では、出生届を役所に出してきます。｣

いや、出すなよ！

｢頼んだぞ。翔。｣

おい、待て。おい、ハバタキさん！

走るな！待て！

ｶﾞﾁｬﾘ

永華…か…

終わったな…

嗚呼、我が人生。

産まれて一時間もせずして

行く末見え途方に暮れるものとなる…

だな…