【文スト】 気がついたら違う世界の神様になってたとかウケるんですけど 【文豪ストレイドッグス】

ウケる　28 ページ29

『むーん…さっきの人なんだったんだろーねぇ…』



事の始まりは数時間前、神社前に車が放置されていたことから始まった。
その数時間後に見知らぬ男が帰ってきたと思ったら、神社内を一周して車に乗って去っていってしまった。



見た目は物凄く怪しかった。
けれど見た目で判断するわけには行かない。のでそのまま放置することにした。


そしてそのまま、神社内の掃除をしていた。

数時間後に、先程止まっていた車がまたまた神社の前に戻って来ていた。





『…？忘れ物かな？』




そう思ったが、どうやら違うらしい。
男の視線、呼吸、動機。

先程とは、違った。


男は、車から降り、神社の中に入ってくる。
男の行動に違和感のようなものを覚えた私は、車の中を見てみることにした。


運転席には、何も無かった。
男が着ていたと思われる上着がかけられているだけで、しかし後ろの席に、





「んッ…！！！んんー！！！！」




ガムテープを口に貼られ、両手両足を縛られた女性がいた。
涙を流している。




『…太宰さんが言ってたのって…もしかして…』




若い女性の誘拐事件。
私の記憶と合致する。




そんなことを思っていると、男が戻ってきた。
汚らしい笑みを浮かべ、辺りに人がいない事を確認して、神社の中に女性を連れて行く。

ウケる　29→←ウケる　27

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す