日ノ本一の美女は天下人の妹でした。 〜戦国BASARA〜

遠江井伊谷城、家出一日目。 ページ35

〜A side〜

直虎殿に連れられて来てしまった、井伊谷城。

直虎殿が城に入るとすぐに、なでしこ隊と思われる方々が迎えに来た。

なでしこ1「直虎様！今までどちらに…」

直虎「大坂城だ…自分勝手で傲慢な男どもから、豊臣の姫を助けたんだ」

なでしこ2「ではそのお方が…」

直虎「あぁ、豊臣秀吉の妹、Aだ」

なでしこ隊が一斉に私の方を見る。じっと見られるのは少々恥ずかしいのだが…

なでしこ3「A様…！噂は本当だったのですね！」

A「噂…？」

なでしこ4「はい！豊臣の姫君は日ノ本一美しいと！」

驚いた。そんな噂が流れていたなんて…

A「私はそんな…皆様のほうが美しいですよ(ﾆｺｯ」

なでしこ隊「きゃぁぁぁぁ！///」

なでしこ5「なんて美しい笑顔…！」

…なでしこ隊が私のことをきらきらした目で見てくる。

これは…気に入られた…のだろうか。

直虎「…なでしこたち、そろそろ日が沈む。Aはしばらくここに居てもらうから…空き部屋があっただろう？案内してやってくれ」

なでしこ隊「はいっ！」

私はなでしこ隊に連れられてとても広いお部屋に案内された。

驚いたのは直虎殿のお部屋が隣だったこと。

どうやらこのお部屋はかつて直虎殿の許嫁のかたがここに来た時に使っていたらしい。

…この話は置いといて、今日は宴を楽しんだ。

直虎殿が意外とお酒を飲んでいたのが印象に残った。

私は…お酒に弱いのでこっそり宴を抜けだして、部屋に戻って眠りについた。

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