未来予想図【改訂版】

4 side慎 ページ36

一「んじゃま、行ってくるわ…」

水「頑張ってねぇ」



始まってしまった、魔の1週間。誰だよこんな時にいなくなるの。虐めなの？予定でも合わせてたの！？

とりあえず今日の分は、2人だけなので昨日の残りで持ち越せる。飽きるけど食べないよりかはマシ…。まぁ、仕事してれば食べなくても平気なんだけどね。



慎「蒼桗はこれから学校？」

蒼「うん。昼は学校から支給されるから平気だけど…。問題は僕より慎でしょ。また仕事にのめり込んでご飯食べるの忘れない？」

慎「うっ、ぅん。へ、ﾍｲｷﾀﾞﾖ」

蒼「いや、絶対嘘だろ」



くっ、なぜ見破られた。完璧な演技だったはずなのに…。まぁ、長年一緒にいたらわかるか。
でも確かに食べない気がするなぁ。

これは困る。



慎「でも、自分で何かやるとそもそもやる気が起きなくなるんだよなぁ」

蒼「ダメじゃん」



ご飯を食べながらうんうんと考えていると、ふと蒼桗が閃いたようで顔を上げる。
策を聞いても何も言わずに、「僕に任せといて」の一点張り。
それはありがたいけど…解せぬ。



蒼「行ってきまーす」



そしてしばらくしたら蒼桗も仕事へ行った。
それを見送り、家に戻れば久しぶりの1人の時間。いや、部屋にいる時も1人だけど、完全に1人の時はそうそうない。

だからとっても静かでそれがいい。

テレビの音も、話し声も、水の音もしない。正に静寂。
うん。寝れる。

でも今寝たら編集者に怒られるので頑張って重い腰を持ち上げる。
向かう先は自室…名前に書庫に行く。

ネタ探しも立派な仕事でしょ？

仕事だよ。

よし言い訳は決まった。

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