8 side莢扉 ページ32
「そろそろ終わりだぞー」
どこからかそんな声が響く。
ケーキを食べながらもう終わりか、なんて考えて自分が拾って返る奴らを探せば、思わずため息が出る。
一言で言えばカオス。
水姫は一気に飲みすぎてダウン
一紀はケラケラと笑っていて
慎はテーブルに突伏して寝てる
蒼桗は隣にいるやつの手をガッチリ掴んで微笑み
春翔はそれをぼーっと眺めてる
莢「お前ら飲み過ぎだ」
とりあえず声をかければ動いてくれる一紀と春翔に声をかけ其々に水姫と慎を車に連れて行くように行っておく。
今回1番の問題は蒼桗だ。
莢「蒼桗、帰るぞ」
蒼「えー。もうちょっと待ってよ〜。まだ一緒にいたいもん。ねー?」
酔うと1度目をつけたやつにデレデレになるなんともめんどくさいやつ。なかなか離れないので相手さんも困り果てている。
最初の方は無理やり離していたが、相手さんに被害が出るとわかってからは、眠ってから引き離すのが1番の最善策になった。
莢「ごめん、このまま外出てもいい?」
「うん」
外に出ればもう一軒だなんだって話で盛り上がっていた。
とりあえず通行人の邪魔だから端に寄れ。
蒼桗が寝るのを待ちながらその話を聞いていれば、いける奴らのみで行くらしい。
「おーい、莢扉達も行くだろ!」
相手さんは参加したいのか動こうとする。その時丁度蒼桗の力が抜け手が離れる。
あ、こいつ寝る。
莢「あー。俺らはパス。こいつだけ連れてって」
相手さんの背中を押して、車に向かって向きを変える。
「つれねーなぁ」
莢「…此奴等連れてかないといけないから」
酔った有名人とかもう連れて行けないだろ。
なんて付け足せば「確かに」って笑って別れた。
車につけば中で全員…いや、水姫以外が眠っていた。
一紀か春翔が頑張ったのか全員にシートベルトがついていた。
ありがたい。
とりあえず、蒼桗を乗せてベルトをつける。水姫はなぜか助手席にいたのでそのまま発進。
暫く走って信号で止まれば、具合が悪そうなので背もたれを倒させる。
水「なぁ、」
不意にかけられた言葉。
信号が変わるからと前に向けば言葉は続く。
水「本当は、何のためにこれできたの?」
見なくてもにやけているのがわかって腹が立つ。
相手は酔っ払い、そう思って口を開く。
莢「 」
本当に此奴はなんでもお見通しなんだよな。
後日、この事を憶えていた水姫が言いふらそうとして莢扉に殴られていた。
3人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あげのり(プロフ) - 瀬木さん» まぁ、そんなところです笑 (2020年8月21日 11時) (レス) id: 811184b721 (このIDを非表示/違反報告)
瀬木(プロフ) - 同窓会のとこの莢扉の空白のかぎかっこはご想像にお任せしますってことですか?笑 (2020年8月20日 16時) (レス) id: f1b9d559e1 (このIDを非表示/違反報告)
あげのり(プロフ) - 瀬木さん» 有難う御座います!先の更新で直しておきました!まぁ、流石に寝起きに虫はきついですよね笑 本人たちは実際にはやってなかったので大丈夫ですよ笑 (2020年2月28日 23時) (レス) id: 811184b721 (このIDを非表示/違反報告)
瀬木(プロフ) - すみません、気になるが蚊になるになってます!あと寝起きに虫は可哀想……(笑) (2020年2月28日 23時) (レス) id: f1b9d559e1 (このIDを非表示/違反報告)
あげのり(プロフ) - 瀬木さん» そう言っていただけると、とっても嬉しいです!有難う御座います… (2020年2月10日 10時) (レス) id: 811184b721 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あげのり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/raimu2/
作成日時:2019年10月19日 20時