蜜璃ちゃん ページ33
私達は小さな甘味処へ入った。
私は小走りでお店の大将に駆け寄る。
貴「すみませーん!豆大福二つ!」
店「あいよ!嬢ちゃん可愛いなぁ、二つおまけしとくよ!」
貴「有難うございます!じゃあ、その二つはお持ち帰りでお願いします!」
店「あいよ!そこ座ってな!」
私達は外の赤い長椅子に座った。
悲「...気前が良い店長だったな...。」
貴「そうですね!....はっ、そういえばお金...」
自分のお金が無いことに気付き、冷や汗が垂れる。
すると、行冥さんは私の頭をす、と撫でた。
悲「大丈夫だ。私が払う。」
貴「そんな...!この借りは必ずお返しします!」
悲「そうか....なら、今返して貰おう....。」
行冥さんはそう言うと、私の前髪を掬い上げて、額に接吻をしてきた。
貴「ッ!?!?ぎ、行冥さん、何して....?!」
悲「これで支払いは済んだな...。豆大福が来たぞ...。」
(は、恥ずかしいぃ〜.....)
私が赤くなる顔を必死に隠していたその時、
?「悲鳴嶼さーん!甘味処なんて珍しいですね!....あれ、その子は?まさか逢引!?キュンキュンするわ!」
髪が桃色と黄緑の女の人が走ってきた。
貴「っ、行冥さん、この人誰ですか?」
悲「彼女は鬼殺隊恋柱、甘露寺蜜璃だ。」
甘「私は甘露寺蜜璃です!貴方は、悲鳴嶼さんが保護したっていう女の子ね!とっても可愛くてキュンキュンしちゃう!」
(お、思ってたよりグイグイ....でも、全く悪い気はしないな!)
貴「は、はい!お褒め頂き、恐縮です、恋柱樣!」
甘「あら、蜜璃ちゃんでいいのよ!私もAちゃんって呼んで良いかしら!」
貴「も、勿論です!」
(か、可愛いなぁ....!でも、隊服が...)
甘「あ、もう時間だわ!そろそろ行かなくちゃ....悲鳴嶼さん!......そこに....」
少し焦った様子の甘露...蜜璃ちゃんは、行冥さんになにか耳打ちしている。
悲「....嗚呼、分かった。丁度探していたのでな....助かった。」
甘「いえいえ!お幸せにね、Aちゃん!」
蜜璃ちゃんは小走りでいなくなってしまった。
店「お待たせー!豆大福二つ!...嬢ちゃん、彼は旦那さんかね?」
(だ、旦那樣!?)
貴「いえ、旦那樣など、恐れ多い...」
悲「ふっ、まあそんなものだ...豆大福の代金、私が払おう....」
貴「行冥さん!嘘言わないで下さい!ただの弟子って言ってください!」
店「まあいいよ!さあ、出来立てだよ!早く食べな!」
(もう、調子のって...)
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るるちゃ - え、最高…。悲鳴嶼さんすこすこのすこたんなんだけど笑笑悲鳴嶼さんの夢小説少ないから完結していてありがたかったです!! (2020年12月1日 23時) (レス) id: b8364d44bb (このIDを非表示/違反報告)
ラヴァ(プロフ) - さなさん» ありがとうございます!とっても嬉しいです!これからもどうぞ、宜しくお願いします♪南無阿弥陀仏..... (2020年4月18日 8時) (レス) id: 872177c79b (このIDを非表示/違反報告)
さな - 最高でした...。悲鳴嶼さんの夢小説が読めて幸せです!ありがとうございます...南無阿弥陀仏 (2020年4月18日 2時) (レス) id: daa05b1484 (このIDを非表示/違反報告)
ラヴァ(プロフ) - 星空 雫さん» コメントありがとうございます!この特異体質はいつか役に立つかも知れませんね...♪ (2020年3月5日 15時) (レス) id: 872177c79b (このIDを非表示/違反報告)
星空 雫 - まさかの夢主動物の声が聞こえる特異体質の持ち主とは!びっくりしました!更新お待ちしています! (2020年3月5日 15時) (レス) id: cfd7e474f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラヴァ | 作成日時:2020年2月10日 6時