鬼殺隊 ページ18
貴「ん....ぅ....?」
私は、顔にかかる大きな影を見て目を覚ました。
悲「起きたか...昨日は何故縁側にいたのだ?」
大きな影は悲鳴嶼さんだった。
悲鳴嶼さんは、布団に寝かされている私の右にす、と正座をする。
貴「....あの縁側は、私がこの屋敷を見ているとき、いちばん綺麗な所だと思ったんです。」
悲「そうか...あそこは良い場所だからな。
しかし、あんなところで寝ていたら、風邪を引いてしまうぞ。」
貴「はい、以後気を付けます。」
悲鳴嶼さんは、ならいい、といった表情を浮かべた。
すると、
悲「それより、といっては何だが、相談がある。」
悲鳴嶼さんは、落ち着いた表情から一変、真剣な表情になってそう言った。
悲鳴嶼さんの表情を見て、私も布団から起き上がり、正座をする。
悲「....鬼殺隊に入らないか?」
きさつたい....?
貴「きさつたい、とはどういうものなのですか?」
悲「そうだな...この世には、鬼が居るだろう?そういった人に危害を加える鬼を滅する者のことだ。」
鬼を、滅する.....
私たちの村とは反対の考えだ。
貴「何故、私なのでしょう?私はこれまで運動をしたこともなければ、外の事情なども何も知りません。」
悲「それ故、Aが良いのだ。世の意見や偏見に振り回されることのない、純粋な心が、鬼殺隊には不可欠であるからだ。
それに、Aは強い。そして、慈悲の心がある。」
悲鳴嶼さんはいつも通り涙を流しながら言った。
正直、鬼と戦う事に関しては問題ないが、それ以前に私は筋力がない。
それに、悲鳴嶼さんだって...迷惑じゃないのか....不安になる。
貴「....悲鳴嶼さんは、迷惑とは思わないのですか?」
悲「私か?南無、そんなことは思わないぞ。」
そうなのか....
なら、目指してみるのも良いかもしれない。
貴「分かりました。私はこれから鬼殺隊を目指します。
お稽古、宜しくお願いします。」
私は両手を床につき、座礼をした。
悲「南無....宜しく頼むぞ。」
悲鳴嶼さんの表情は、どこか切ない感じがした。
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るるちゃ - え、最高…。悲鳴嶼さんすこすこのすこたんなんだけど笑笑悲鳴嶼さんの夢小説少ないから完結していてありがたかったです!! (2020年12月1日 23時) (レス) id: b8364d44bb (このIDを非表示/違反報告)
ラヴァ(プロフ) - さなさん» ありがとうございます!とっても嬉しいです!これからもどうぞ、宜しくお願いします♪南無阿弥陀仏..... (2020年4月18日 8時) (レス) id: 872177c79b (このIDを非表示/違反報告)
さな - 最高でした...。悲鳴嶼さんの夢小説が読めて幸せです!ありがとうございます...南無阿弥陀仏 (2020年4月18日 2時) (レス) id: daa05b1484 (このIDを非表示/違反報告)
ラヴァ(プロフ) - 星空 雫さん» コメントありがとうございます!この特異体質はいつか役に立つかも知れませんね...♪ (2020年3月5日 15時) (レス) id: 872177c79b (このIDを非表示/違反報告)
星空 雫 - まさかの夢主動物の声が聞こえる特異体質の持ち主とは!びっくりしました!更新お待ちしています! (2020年3月5日 15時) (レス) id: cfd7e474f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラヴァ | 作成日時:2020年2月10日 6時