桜の花弁27枚 ページ28
燭「それは本当かい?!」
蜻「ああ。そろそろ、皆に挨拶をせねば、とな。」
燭「それなら、今日は豪勢にしなければいけないね!いっそのこと、主に掛け合って宴を開こう!」
蜻「おお。それは有難い!」
(こんなにしてもらって、有難いな....)
目の前では、蜻蛉切と燭台切さんが今日の夕餉の支度について話している。
(本当に、大丈夫かな....。)
【暫くして....】
乱「二人ともー!皆集まったよ!」
結「大広間に、全刀剣男士を集めました。Aさんの紹介は私が行います。久しぶりの宴ですから、存分に楽しんで下さいね。」
主様と乱さんが部屋まで呼びに来て下さった。
蜻「はっ。すぐに向かいま 結「ですが、一つだけ。
二人共、せっかくなので、『おめかし』をしては?」
蜻「....何故、私も?Aがする分には賛成ですが....」
貴「確かに....私も、お気持ちだけ....」
乱「え〜?!おめかし手伝えると思ったのにー!なんでー!?」
蜻「それは....その....なんというか...」
貴「えっと.....皆様の前ですし...」
結「フフフ....」
乱「もー!なんで二人共顔真っ赤なの?ほら、服持って来ちゃったから!着てきて!あ、Aちゃんは此方の部屋ね!」
貴「え、ちょっと」
返事をする前に、私は隣の部屋に押し込まれた。
(蜻蛉切におめかししてる私なんて見せられない....)
そんなことを思いながら渡された服を見ると、
貴「....晴れ着...しかも、綺麗...」
乱「そうでしょー?!次郎さん用に作ろうと思ったら、寸法間違えちゃったんだけど、Aちゃんに合うかなー?」
銀の絹織物に、深い紫で桔梗が刺繍され、上には二羽の白い雪兎が刺繍されていた。
一通り着終わると、
乱「お着替え終わったー?じゃ、次は髪だね!入るよー」
貴「あっ、まだ心の準備が....」
乱「わぁ...予想以上!じゃ、髪結うね!」
乱さんは目を輝かせながら私の髪を結っている。
蜻「こんな大層なものは....」
燭「いいさ!さ、早くしないと、彼女を待たせてしまうよ?」
(蜻蛉切も着替えてるんだ...。やっぱり恥ずかしいな。)
乱「はいっ!できたよ!おーい、そっちはまだ?」
燭「今終わったところだよ。さあ、まずはここだけの御披露目だ!」
乱さんに促されて、そっと部屋を出た。
53人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ラヴァ(プロフ) - 猫マシュマロさん» ありがとうございます!更新、頑張ります!! (2020年9月10日 20時) (レス) id: 872177c79b (このIDを非表示/違反報告)
猫マシュマロ(プロフ) - 面白いです!更新、頑張ってください!応援してます! (2020年9月10日 18時) (レス) id: 374dad9b55 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん - ヤベーベ。早く続きが気になる。興味持ったわ。 (2019年12月2日 0時) (レス) id: d84ad9f86b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ラヴァ | 作成日時:2019年8月30日 6時