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ま「なんで電話してきたの?」
単刀直入に言った
数秒後、電話から笑い声が聞こえてきた
ま「な、なに...?」
『いや、まふらしいなってwww』
良いことなのか分からないが、とりあえず有難うと言う
Aは一通り笑い、大きく深呼吸をし言った
『私が今いる”あの世”では、現世の人との通話は普通はできないの
けどね、”ある時”になったら電話できるんだって
それはね...”生まれ変わる日が近くなった時”』
ま「生まれ変わる日が近くなった時...」
僕はAの言ったことを復唱した
Aはそう...と言って、また明るい口調に戻った
『その電話って一人にしかかけられないらしいの
私さ、両親とかいないじゃん?
だから真冬しか大切な人がいなかったんだよね』
そう言ってまたゴメンと謝った
僕は謝って欲しくないと言いたかったが、なんとしてもこの重い雰囲気をどうにかしたい
気持ちが勝ったので少し話題をズラした
ま「生まれ変わるのが近い日に電話がかけられるって事は...
Aはもうすぐ生まれ変われるの!?」
『うん!!!
だから、今日でまふとお別れだね』
お別れと聞いた瞬間、僕の頭は真っ白になった
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作者名:月星空 | 作成日時:2022年12月1日 14時