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『ちょ、どうしたの?泣いてる?
もしかして、そらるん先輩か天月にイジメられた!?
よし...しょうがない、私が我が天使まふのために叱ってくる!!!』
ま「違うよ!!天ちゃんとそらるさんは何もしてないよ!!!
ただ、僕が弱いだけで...」
本当に?と怪しんでくるAを落ち着かせて僕は少しだけ頬を緩ませる
Aの場合、本気になったら何でもするので怖い
いつか幽霊の姿のままコンチワ〜とか言って帰ってきそうだ
そんなんできたら僕は喜ぶが...
『で、本当は何があったの?』
えっと〜と言葉を濁してしまう
Aに炎上のことを話しても良いのか...?
内容的にもAが関わっているので、正直言えば話したくはない
傷つけたくはないので、嘘をつくことにした
ま「何もないよ」
『何もなかったら泣くことなんて無いでしょ』
ぐぅの音もでない...
Aに正論を言われた僕は諦めて本当の事を言うことにした
ま「...今さっき炎上した」
『え、ウソ...何で!?』
僕は炎上内容と今の状態をAに話した
皆が助けてくれた事を思い出すと、どうしても涙ぐんでしまう
Aは話が終わると床か何かをダンッと鳴らして
『何で私が死んだ後に、私に感謝なんか言っちゃってんの!!!!????』
ま「怒るとこそこなの!?」
だって〜と言いながら頬を膨らませて拗ねているAが容易に想像できてしまい、クスクスと
微笑む
まさかの事に怒っているので悲しい気持ちもどこかに吹っ飛んでしまった
Aはそういう人なんだ
無自覚に人を助けて、無自覚に笑わせてくれる
そういうAが僕は一番大好きで、愛している
『絶対、ちゃんめいとか〜なるっちゃんとかでしょ?
マジであいつらムカつく...』
ま「何で分かったの!?」
『だって、大体今ぐらいに言うのってあいつらしかいなくない?
あと、いぶいぶとかキヨっちとか』
全部当たっているのでさすがに驚いてしまう
こんなに人のことについて詳しいなんて知らなかった
空気や心情を読むのが馴れていたんだなと思うと、なぜだか心が痛くなった
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作者名:月星空 | 作成日時:2022年12月1日 14時