102 角名視点 ページ6
侑「あー、全部分からへん!」
治「うっさいねん。赤点取ったら部活に影響出るやろ。
つべこべ言っとらんでやれや」
銀島「赤点とったら、夏休みの合宿行けんらしいで」
角名「あー、補習とかぶるんだってね」
侑「はぁぁあ!?そんなん嫌や!」
泣き言を言いながらも、頑張って教科書に向き合う。
それぞれ得意教科が違うので、教え合うが限界がくる。
特に、侑を教えている銀が、諦めの境地に至ろうとしている。
銀島「せやから、この式はこの公式使うんや」
侑「なんでこの公式になるん…」
銀島「ぁぁああ、なんでAおらんねん…」
銀が頭を抱え始めた。
いつもは銀1人じゃなくて、Aも一緒に教えてくれているが、今日は先に帰ってしまった。
角名「Aが入ってくれてよかったよね」
治「ほんまやな。
曲者ぞろいの皆から認められる女子って、なかなかおらんやろ」
侑「そう考えたら、A見つけてきた北さんってすごない?」
北「せやろ」
急に聞こえた北さんの声に、みんな肩を揺らして驚いている。
椅子や机がガタガタっと揺れる音が響く。
北「そないびっくりしてどうしたんや」
侑「北さんが急に声かけてくるからやないですか!」
銀島「北さん、なにかあったんですか」
北「おん。Aのことなんやけどな」
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作者名:智紀りょう | 作成日時:2023年2月9日 14時