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05.『凄いねここ』 ページ6

カズマが灯りをつける。
掴んでいたのはリュウのバックだった。

慌てて直ぐに手を離す。幸いなことにリュウは気づいていなかったみたいだ。


「おぉ〜」


灯の着いたそこは予想を遥かに超えるほど広く、まるで豪邸のように綺麗だった。


みんなそれぞれ色んな場所を見に行く。
私はメグところに行った。


『凄いねここ』

「ね〜家出したらここ泊まっちゃおー」


確かにここなら何も不便なことはなさそうだ。
メグから離れ本棚の方へ向かう。

こんなにぎっしりと詰まっている本棚は図書館でしか見た事ない。


『(あ、この本持ってる…)』


その中には私も持っている本や続編が沢山あった。
毎日来ても飽きなそうだ。




ふんわりと石鹸の香りが通り過ぎる。
正体はリュウだった。

リュウも本棚にある本をペラペラめくって見ていた。


「ここが団探偵事務所のミッションルームか〜」

キュウは喜びを噛み締めているようだ。

それにしてもこんな貴重な所私達なんかが使っていいのかな。


「皆コレ」

ようやく声を発したカズマが持っていたのはCDだった。


スクリーンが下がり、DVDを入れる。



「Qクラスの諸君、ごきげんよう。」


そこに映ったのは私達の憧れでありQクラスの原点である団先生だった。

椅子に座っていた私達は立ち上がる。


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作者名:咲黒 | 作成日時:2019年2月11日 22時

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