愛しの蘭丸様

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浜辺の２人は
柔らかい笑顔…

ではなく、蘭丸さんは不機嫌そうで
寿さんは子供のような無邪気な笑顔…

今お2人は花火をしています…
なぜなら．．．

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

嶺二「んー、気持ちい〜!!」
蘭丸「おい、嶺二。海で何するんだよ…」
嶺二「なんだと思う？」
蘭丸「知るか」
嶺二「じゃん！」

寿さんが取り出したのは…

蘭丸「花火…？」

季節外れの花火でした…

蘭丸「なんで花火なんだよ…」
嶺二「いや〜 夏にしようと思ったら忘れてて…」
蘭丸「俺はやらねぇからな…」
嶺二「え〜!!やってよ〜!」
蘭丸「．．．。」
嶺二「焼き肉奢るから…」
蘭丸「早く貸せ」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そんなこんなで
2人は花火をしています。

嶺二「じゃあ最後〜! 線香花火だよｯ♪」
蘭丸「定番だな」
嶺二「せっかくだから スタッフちゃんもどーぞ♪」

寿さんは片手でカメラを持っている私に
線香花火を渡す。

嶺二「しゃがんで〜？火つけるからじっとしてね」

言われるままに しゃがんで
火をつけてもらう。
もちろん カメラを向けながら。

線香花火に火がついてパチパチと音を立てる。

私の花火が消え 次は寿さん。

嶺二「ランラン 火つけて〜!!」
蘭丸「あぁ？しょうがねぇな… ほら…」

寿さんの花火に火がつく

嶺二「やっぱり綺麗だな〜」

そう言って 寿さんの体が揺れる。
と…

嶺二「あ… 落ちた…」

落ちちゃいました…

蘭丸「次は俺だな。」
嶺二「はい、火 つけるよ〜？」

蘭丸さんは火のついた花火をじっと見つめる。
その姿はとても綺麗だった…

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