愛しの蘭丸様 (ページ12)

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A「おはようございます。」

と言ってみたけど、
返事はない。
早すぎたかな…
と思いながらも自分の仕事場である
デスクに座りパソコンを立ちあげる。

((ｺﾂｺﾂｺﾂ

作業をし始めて30分
誰かの足音が聞こえてきた。

((ｺﾂｺﾂｺﾂ

こっちに来ている。

((ガチャ

A「おはようございます」
カミュ「む？Aか。」
A「はい。お茶、飲みますか？」
カミュ「そうだな… 貰おう。」

カミュさんは時計を見て少しだけ考えて
返事をした。
きっとお仕事に間に合うかどうか考えていたのでしょう

A「分かりました」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

A「どうぞ… 」

ソファに座っているカミュさんの前に
紅茶を出す。角砂糖が入っているビンも一緒に…

カミュ「あぁ…」

カミュさんはビンから角砂糖を
１個…
2個…
３個…
４個… ．．．。
凄い数を入れて飲んでいる。
たまに ((ｼﾞｬﾘ)))という音が聞こえるのは
きっと気のせい…

カミュ「お前、体調はもう良いのだろうな？」
A「へ？」
カミュ「黒崎がお前のことを気にしていたのでな…」
A「あ、はい！もう大丈夫です！」
カミュ「そうか…」

カミュさんも心配してくれたのかな
と思ったのは内緒。

いつも怖そうな顔をしていても、
カミュさんが優しいことは
皆さんも知っているでしょう…

カミュ「では、俺は仕事に向かう。」

そう言って
カミュさんは紅茶を飲み干し、
資料が入っている棚から
ファイルのようなものを取り出して
お仕事に向かった。