検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:7,232 hit

# 3 ページ4





待ち合わせの時間。
隣の彼は待ちきれないとでも言うように、うずうずしていた。
そんな彼に、またもや笑みが零れた。




_オクタヴィネル寮


鏡を通った感覚がした後、夜なのに思いの外眩しい光が瞼越しに伝わり、ゆっくりと目を開いた。


「………!!」



鏡をくぐった先に現れたオクタヴィネル寮に少しばかり驚いた。
話には聞いていたけど、本当に海の中にあるなんて!

この世界に来てから、1度も目にしていなかった海。この海は汚染なんてされていなくて、透き通っていてきらきらしていて、元の世界とは全然違う。


「本当に水の中にあるんだ……!」


高校2年生にもなって、子供っぽい表情をしたこの顔は、一歩前を歩く彼には見えてはいないだろう。


「綺麗だけど、ちょっと怖いよな」


そう?、だって溺れたら死んじゃうだろ、などと会話を交わしているうちに、お目当てのモストロラウンジへ到着した。


この時はまだ、綺麗なところだなあ、くらいにしか思っていなかった。
だが、わたしは、このモストロラウンジで人生で一番衝撃的な、忘れたくても忘れられない景色を見ることになる。



.

# 4→←# 2



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (28 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
100人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まとい | 作成日時:2020年4月2日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。