鬼の呪術師の少女(弐)

68話 ページ19

一方その頃…




「ﾑｯー……」



炭治郎「なぁ…A」



「ﾑｯー……」ﾌﾟｲｯ





善逸「悪かったから
な、機嫌直してくれよぉ

ほら、饅頭あげるからさぁ」ﾆｺ



「やだ(即答」



善逸「即答」←





Aが眠っている時再び炭治郎達がいる生得領域に連れられAは頬を膨らませて機嫌が悪かった




理由は簡単だ…





「お兄ちゃんを助けてくれなかった
炭治郎達なんかしらないっ!」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ


善逸「いや、助けたじゃん」←





そう、目の前にして死んでしまった兄の光景が
今でも思い出す中、Aは涙を堪えながら炭治郎たちに向けて怒っていたのだった





「Aだけじゃん」


善逸「いや…そうだけど……」





確かに悠仁は死んだので助かってない
その事実に善逸はなんとも言えない感じだった




すると炭治郎はため息をついてAを自らの膝に座らせ機嫌を取るようにして話すのだった





炭治郎「俺たちはAだけいればいいしな
他の奴らなんか助ける意味が無い…
寧ろ、宿儺に比べたら俺たちは優しい方だぞ」






確かに宿儺に比べたら優しい方だ…

今は人は殺してない
ただAだけしか興味がないだけ




特級呪霊を倒してくれたのは炭治郎達…
それを聞いてAはなんにも言えなくなり
ムキになって言うのだった






「っっ〜もう炭治郎達なんか知らない!!
Aだけでもお兄ちゃんたちを助けるもん!
呪霊を退治する!炭治郎達なんかだっ「黙れ」ｯ!」






Aは炭治郎たちに『大嫌い』と言おうとした時
炭治郎はAの顎を掴んで怒って睨むようにして
聞いたことの無い声で言った


それを聞いたAは黙ってしまい
掴まれた顎を取るように
小さな手で剥がそうとするがビクともしない


炭治郎はAに向けて低い声のまま続けた






炭治郎「黙れ、それ以上言うな
それ以上言うのなら俺たちはお前をここに
留まらせてもう二度と目覚めないようにするぞ」






そう言われたAは善逸の方を見ると
善逸も先程との笑顔ではなく炭治郎と同じ
真顔になって怒っている様子だった


その光景を目にし聞いたAは
ﾎﾟﾛﾎﾟﾛと大粒の涙を流し大泣きした





「うわぁぁあぁあぁぁ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ





しかし、泣いているAに
同情しない炭治郎たち



そんな中、城全体に響き渡る泣き声につられてやってきた人が炭治郎の広間にやってきた




?「よもや、よもや
子の泣き声がすると思いきや君たちの仕業か」

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