1、特別クラス ページ2
私は、スマホをいじる4人に言った。
「今日さ、特別クラスに新しい子が入るっぽいよ」
「えっ!?マジか!」
若武が私の言葉に反応する。
「花珠が嘘つかないだろ」
「若武と違うからな」
上杉と黒木が口を揃えて言う。このセリフに若武が食いつく。
「俺と違うってどういうことだ!」
若武のせいで話が進まん。まあ、大した話じゃないんだけどね。
「まあまあ、若武落ち着きなよ」
この小塚の一声で、3人共静かになる。救世主小塚だ。
「その情報はどこから?」
黒木に聞かれ、答える。
「あー、今さ空き教室の前を通ってきたのね。そしたら江川の声が聞こえて、なんだろうと思って聞いてたら、『……特別クラスに入らないか?』って誰かに言ってたの」
「なるほど、ついさっき知ったのか」
「そうそう。まあ、ほんとに入るかは分からないけどね」
……とその時、ガチャ…とドアノブの回る音がした。
あ、スマホ隠さねーと。
「来たぞ!!」
「隠せ!!」
声を押し殺してる割に、しまう音がうるさい。
怪しまれるじゃん……。
江川の声がする気がする。
……これは私たちと
彩ちゃんとの出会いの物語である……
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作者名:つばくらめ | 作成日時:2019年4月22日 20時