体温とバスタオル ページ5
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バスタオルで軽く全身を拭かれてから、裸のままソファーに座らされた。
涼しいところで座ると、すぐに落ち着いてきた。
櫻井は私の様子を見てほっとした顔をして、冷蔵庫からお水を持って来てくれた。
「……ごめん。ありがと……」
「まだ手に力入らない？」
櫻井に言われて渡されたグラスを上手く持てていないことに気付いた。
軽く指先が震えているのは、櫻井にドキドキしているからじゃないはず……。
「ほら、口開けて」
「えっ？！」
まさか口移しで飲ませるとか？！とビクッとしたら、櫻井がグラスに手を添えて、飲みやすいように私の口に持ってきてくれた。
ゆっくりと冷たい水が喉を通っていく。
櫻井の視線がドキドキする。
だんだんと頭がはっきりしてくると、自分が裸だということが気になってきてそわそわしてきた。
「ちょっと落ち着いた？」
櫻井が長い指で、ゆっくりと私の濡れた髪を掻き上げる。
バスタオルで隠しきれてないけど、必死に身体を小さくして見えないようにしたら、櫻井がははっと吹き出した。
「大丈夫だって。
ほら、服着て。俺も風呂入ってくるから」
櫻井がくしゃくしゃっと私の頭を撫でて、柔らかく笑う。
「……うん」
「もっかい入る？」
「はっ？！」
「寂しそうな顔してるから」
「してない！絶対してない！」
「そんなこと言ってほんとはさっき期待してただろ？」
櫻井の纏っている空気が一瞬で変わる。
瞳が艶かしく、暗く光って思わず息を飲んだ。
私が身構えてることが嬉しそうで、顔に出てる。
完全に自分が優位に立ったと思っている櫻井は、俺様感がすごく強くなる。
「口移しで欲しかったんだろ？」
「なっ……バカなこと言わないでよ！」
「そんなこと言いながら物欲しそうな顔してるけど？」
櫻井が自分の唇を親指でなぞる。
少し開いた口から挑発的に舌を覗かせて、誘惑するように微笑んだ。
「A……」
低い声にドキドキしてしまって、胸の辺りのバスタオルをぎゅっと握る。
ゆっくりと櫻井の開いた口が近づいてきて目を閉じたら、「待っててね」と囁いた吐息が耳をくすぐった。
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ゆうこ(プロフ) - ありゃや…かずくんもう少し来てほしかったです笑…松本くんも！求めすぎてすみません。楽しかったです。ありがとうございました！ (2020年6月7日 17時) (
レス) id: 3b1910051b (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - kanaさんのお話全部面白くて好きです。 (2019年12月10日 12時) (レス) id: 9211634299 (このIDを非表示/違反報告)
510kana(プロフ) - ともさん» カズくん応援(笑)でも私もカズくんがんばれって思ってます(笑) (2019年12月1日 14時) (レス) id: 776df1ae64 (このIDを非表示/違反報告)
510kana(プロフ) - Ninome617さん» ありがとうございますー。内容忘れちゃいますよね。ほんと申し訳ないです。がんばります！ (2019年12月1日 14時) (レス) id: 776df1ae64 (このIDを非表示/違反報告)
510kana(プロフ) - 咲詩(さきうた)さん» ありがてぇー。ありがてぇー。カズくんをどこまで動かすかがまだ決まらない(笑) (2019年12月1日 14時) (レス) id: 776df1ae64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：510kana
| 作成日時：2019年8月12日 7時
