友情と愛情 side A ページ40
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お酒が進むにつれて、ニノはぽつぽつと昔を懐かしむみたいにAとの思い出を話しだした。
俺も負けじとAと二人で飲みに行ったり買い物に行ったりしたことを話すけど、虚しさがつのるばかりで。
どんなに対抗しようとしても、所詮俺は……オトモダチだ。
一通り話してから、
「友達だった時が一番距離が近かったみたいな気がする」
と言いながら大きく息を吐いたニノに、俺はもう何も言えなかった。
どんな言葉をかけても嘘っぽくなりそうで。
友情と愛情が心の中でぐちゃぐちゃになっている。
「よし！Aに電話する！
会いに行こう！！」
「はっ？！会いにって、こんな時間から？！」
飲んでいた焼酎を吹き出しかけながら、ニノが驚いた顔を俺に向けた。
「もうさ、はっきりさせようよ。
Aの気持ちを聞いてすっきりさせよ！
恨みっこナシね！」
言いながらスマホをタップしてAに電話を
掛ける。
考えるよりも行動だ。
迷いが生まれる前に進む。
「や、……えっ？！ちょっと待って」
慌てるニノを横目で見ながら、俺もドキドキしていた。
どうせ振られるのは俺なんだ……。
それでも、Aが笑ってくれるんなら、それもいいかなってちょっと思う。
「……もしもし？相葉くん？」
「A？あ、寝てた？」
「寝てたよ……どうしたの？……1時だよ？」
「ごめんごめん。飲んでたらどうしてもAの声が聞きたくなっちゃって」
「えーー？なにそれーー」
くすくすっとAが笑うから、俺も頬が緩む。
今の顔は自分で見たくないなって思うくらいに、ゆるゆるだ。
「ね、会いに行っちゃダメ？」
「ええ？！何言ってんの、こんな時間に」
「Aのパジャマ見たいなーー。
ちょっとだけ会いたい」
ちょっと甘えるような声も、酔っているからか自然と出てくる。
「どうしたの？相葉くん、なんか変。
あ、酔ってるんでしょ？」
ふふっと笑うAの顔が浮かんで、胸がきゅんと締め付けられた。
「じゃあ明日！明日会いに行くから！
おやすみ！」
断られる前に一方的に電話を切って、スマホの画面を見つめていると、ニノが「すげーな……」ってあきれた顔して笑った。
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510kana(プロフ) - さよさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(；Д；)こちら、福岡にあるショッピングモールをモデルにしてます(笑)更新遅くて申し訳ないです｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2018年4月19日 8時) (
レス) id: 776df1ae64 (このIDを非表示/違反報告)
510kana(プロフ) - さとちさん» 相葉くんほんといつも片思いの役ばっかりでごめんなさい｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2018年4月19日 8時) (レス) id: 776df1ae64 (このIDを非表示/違反報告)
さよ(プロフ) - いつも心臓を鷲掴みにされ、510kana様が描くお話に夢中なっています。私の生きがいで楽しみです。この碧空ブリーズに出てくるモールが 私が知ってる所にそっくりで^ ^ もしかして…とどきどきしてます（笑） (2018年4月3日 23時) (レス) id: 741ec03a5a (このIDを非表示/違反報告)
さとち(プロフ) - 相葉さーーーん(´；＿；｀) (2018年4月2日 8時) (レス) id: d1a92f5b5f (このIDを非表示/違反報告)
510kana(プロフ) - ともさん» お互い同じ人のことを好きで相談しあってたって切ないですよね(´pωq`)愛され主人公しか書きたくないので(笑)これからも好かれます！！(笑) (2018年4月2日 6時) (レス) id: b12cca8c48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：510kana
| 作成日時：2017年12月29日 8時
