卑怯 ページ45
# Side T
いよいよ敵本拠地に到着。全隊、扉の前で構える。
俺が合図をすればここは忽ち戦場へと変わり、
怪我人、最悪死者が多数出る事になる。
そろそろ合図を出すか、すぅっと息を吸い込んだ時 呑気に話す隊士の声が耳に届いた。
隊a「帰った美女の膝枕が待ってるぞ」
隊b「絶対帰ろ。ちょっと怪我して心配されながら膝枕されたい。帰ろ」
隊c「こりゃ死ねねェな！」
嬉嬉として話す野郎共。
内容が随分と癪に障るな。
土「おいテメェら 何勝手に言ってんだ。ンなことさせねェぞ」
隊a「嫌なら生きて帰ってから止めて下さいよ、副長」
土「上等だコラ」
沖「安心しなせェ。土方さんはこの戦いで俺が仕留める。
テメェらは好きなだけAの膝枕を堪能しな」
隊b「ナイスです沖田隊長！帰ったらなんか奢ります！」
土「いや俺ら味方同士ィィイ！」
知ーらね。と言わんばかりに風船ガムを膨らまし、空を見る総悟。
にッッッッくたらしい…
怒りのままに扉を蹴飛ばし、怒りのままに叫んだ。
土「御用改である！真選組だ！神妙にお縄に付け！
いくぞテメェら！」
隊「はい！」
俺達の奇襲を受けた攘夷浪士共は目を丸くしてやがる。
目の前にいる敵を斬り続け、もう何人斬ったかも分からなくなった頃、辺り一面は返り血で紅く染まり、そこら中に肉塊が倒れている。
敵も半分程に減ったか なんて考えていれば、
この場には似つかわしくない少女の声が聞こえた。
土「ｸｿ…人質か」
ガクガクと震える餓鬼。
餓鬼の首に刃を当てる浪士。
攘1「大いなる目的の為、手段は選んでられないのだ」
攘2「この餓鬼殺されたくなきゃ全員刀捨てなァ」
土「お前ら。"刀"を捨てろ」
ガチャガチャと刀が地面へ落ちる音が響く。
勝利を確信したのか浪士達はにやにやと下品に笑う。
攘1「ククッ。餓鬼1人に構って負けるなんざ、
真選組は大した組織じゃねェなァ！」
土「撃て」
刀を捨てた部下達は腰に隠した銃を使い、
餓鬼の近くにいた男達の頭を撃ち抜いた。
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氏兎(プロフ) - ユイさん» コメントありがとうございます！！嬉しすぎます😭💗土方さんの思いはPart2で深堀しようかなと思ってます😏楽しんで頂けるように引き続き頑張りますー！応援ありがとうございます！！！ (6月4日 21時) (
レス) id: 7d17cb3f22 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - 初コメ失礼しまあっす!!!!コメントは残してなかったんですけど、結構前から見させていただいてました‼いい展開になってきて最高です！土方さんの思いが気になるなあ、、。応援してます!!!これからも更新頑張ってください‼ (6月3日 16時) (レス) @page43 id: 546cca6b35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氏兎 | 作成日時：2023年4月9日 23時
