一石十七鳥 ページ18
「でも意外とちゃんとやってくれそうだよ。
送り迎えもしてくれるらしいし…って言っても1杯奢るって条件付きなんだけどね。」
妙「そういうことなんですね。店には話しておきますから、Aさんを迎えに来た日は銀さんからお金を取らないように言っておきますね。」
有難い…こんなことを出来るのはお妙しかいないだろう。
仮に店長がそれは出来ないとゴネても、多分ボコボコにされて終わる。
強すぎる味方ができた。もはや無敵だろう。
「ありがと〜〜〜お妙〜〜〜。
銀さんの1杯目の料金は私の給料から天引きしといて。」
妙「ストーカーに悩める者同士、協力しなくちゃいけませんから。」
「そうだね。お互い頑張ろ。
そう言えば最近真選組の皆さん来ないね。」
土方さんと沖田さんにはあの日のお礼がしたいのに、全く顔を出してくれない。
妙「仕事、お忙しいんですかね。」
「警察だしそうなのかもね。
じゃ、帰るとします。お疲れ様。」
妙「気をつけてくださいね。お疲れ様です。」
なんだかんだ近藤さん来なくて寂しいんじゃないの？なんて思ってたけど、口に出したらぶっ殺される。言わなかったのは賢い選択だ。
店の外に出ると、銀さんが腕を組みながら待っていた。
銀「お疲れさん。」
「ありがと。」
銀「あの男影からずっとこっち見てきて気持ち悪ィったりゃありゃしねぇな。」
「銀さんのことも見てるか…。申し訳ないや。」
銀「心配すんな。俺ァあんなヤワにやられるほど弱かねぇよ。」
「いざという時守ってもらわなきゃ困るからベロベロに酔っ払わないでよ。」
銀「そん時は酔拳よ。」
俺ァこう見えて酔拳上手いんだぜ？とか言いながら酔っ払ったふりをしてる。
冗談が面白い人で話が楽しいし、聞き飽きない。
こんな楽しい帰り道は初めて。
アパートに着き、彼は部屋の前まで送ってくれる。
銀「今日1日で彼奴の執念深さと気持ち悪さ身に染みたわ…。
マジで気をつけろよ。なんかあったらすぐ呼べ。」
「ありがとう。銀さんも気を付けてね。
おやすみなさい。」
銀「おう。おやすみ。」
パタンとドアを閉めて鍵とドアチェーンをかける。
…良い人だったな…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 311人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
氏兎(プロフ) - まゆゆんさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです(TT)頑張りますー！！ (2022年9月24日 1時) (
レス) id: 6006d7194f (このIDを非表示/違反報告)
氏兎(プロフ) - さちさん» コメントありがとうございます！！嬉しいです！！頑張ります(^-^) (2022年9月24日 1時) (レス) @page32 id: 6006d7194f (このIDを非表示/違反報告)
まゆゆん - このお話大好きです！！！！！！更新頑張ってください！応援しています🥰 (2022年9月20日 18時) (レス) @page31 id: accb57b751 (このIDを非表示/違反報告)
さち - 面白い！！更新頑張って下さいね！！！！！！！ (2022年9月19日 20時) (レス) @page31 id: 0e3bc286c0 (このIDを非表示/違反報告)
氏兎(プロフ) - 夢子さん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けて嬉しいです！もっと楽しんで貰えるように更新頑張ります(^-^) (2022年9月10日 17時) (レス) id: 6006d7194f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：氏兎 | 作成日時：2022年7月25日 0時
